長〜い残暑と秋雨シーズンを抜けていよいよ秋本番でしょうか。
ようやくカラッとした空気になりましたね。
今年も「インディン・フィルム・フェスティバル」が始まりました。
大阪は21日まで、梅田のシネ・リーブルで開催中です。
シャールクファン有志の方々の作でしょうか、
こ〜んな力の入ったディスプレイもありました。素晴らしい!
もちろんシャールクの横で記念写真撮りましたよ。
(等身大ではなかった様なので私の方がデカくなったのが切なかったですが)
そう、今年は私も大好きなシャールク・カーン主演作など
2015年〜2016年の話題作がどどーんと13本も上映。
昨年の開催時に「今年で最後」という噂も聞いていたので
会場も個人的には行きやすい梅田になり、
上映作品も充実の今年のラインナップにはテンション上がり
なんだかんだで5本見ることに。
場所的に仕事帰りにも行けるプログラムがあるのがありがたい!
初日に見たのは、シャールクに続き近年私の中でフツフツとその存在が大きくなっている
ランビール・カプール主演の『ボンベイ・ベルベット』。
名門俳優一家のご子息でありながら、ただの七光りに終わらずその演技力に定評のある実力派。
髭は濃いけど、愛嬌のある目元が魅力の男前。ダンスも上手いです。
何本か見た主演作では、毎度その演技に引き込まれます。
日本で一般公開された『バルフィ!人生に唄えば』でも、
ヘタしたら鼻につきそうな演技をいいところで寸止めして魅せてくれています。
この『ボンベイ・ベルベット』は60年代のボンベイと呼ばれていたムンバイを舞台にした
ノワールもの。インドでの公開前は、前評判も高く
大好きな時代設定、JAZZにファッションに、ランビールと期待の作品だったのですが
フタを開けてみると大コケだったという(涙)。
でも、私にはビジュアルだけでも十分!
て事で英語字幕のDVDを購入して見たのですが、
主演のランビールや共演の歌姫役アヌーシュカ・シャルマーや脇役も悪くなく、
60年代ボンベイやクラブ「ボンベイ・ベルベット」のセットは気合い入っていて
そこまでコケる作品には思えず。今回日本語で見て検証というところ。
印象としては、当時の黒社会と政治や警察との癒着、
ボンベイの開発を巡る権力者たちの利権の取り合い、労働者との衝突など、
今のムンバイのベースはこうやって造られたという
割と深い内容で「しっかりした作品やん!」と思ったのですが
肝心の主演二人のキャラクターが描き足りなかったのが残念なところ。
ランビール演じるジョニーが、頭が良くないチンピラという印象で終わってしまい
あまり魅力を感じられなかったです。恋人のロージーもしかりで、
ゆえにラブストーリーもそれほどグッと来ず。
時代の匂いもあるし、作りはしっかりしてたので惜しいな〜というところでした。
でも悪くはなかったので、きっと現地では前評判の高さも災いしたのかもしれないですね。
やっぱり日本語字幕で見られる機会があるのはありがたい!