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月光旅社 gekkosugi.exblog.jp

レトロでアジアでシネマな日々


by sugi

週末アジアン映画祭鑑賞記(1)

テレビはずっと震災のニュースを流し続けていた週末ですが、
アジアン映画祭は予定通り開催されました。
会場には義援金箱が設置され、
来日されていた海外からのゲストの方々も
各トークショーや挨拶の中で
今回の震災に対するお見舞いを述べられていました。

さて12日土曜日は3本鑑賞。
しかし、会場のABCホールは中途半端な場所で、
結局毎回梅田から30分ほど歩くことになります。
しかも最近の映画館ではありえないくらいシートが堅いし、狭い!
ということで映画鑑賞には不向きな会場なのです。
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『恋人のディスクール』(香港)
若い監督が2人で作った、複数の恋人達の恋愛模様を綴った作品。
カリーナ・ラム、イーソン・チャン、メイビス・ファン、
エリック・ツァン、エディ・ポン、キット・チャンなど、
中華圏の人気俳優達が共演しています。
香港の街を舞台に何組かのカップルのストーリーが展開し、
時に交錯する。描き方は特に新しいという感じはしないものの、
作りすぎずナチュラルな感じが今風という所でしょうか。
ストーリーがしっかり練られている作品でした。
カリーナ・ラム、イーソン・チャンの絡みが良かったです。
カリーナ・ラムいい感じですね。好きだな〜。
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上映後、2人の監督を迎えてのトークショーにて。
向かって左がデレク・ツァン、右がジミー・ワン。
デレク・ツァンは俳優のエリック・ツァンの息子さんなんですね。
背は高いけど、顔はそっくり!
広東語の通訳さんが、まともに通訳してくれなくて
イライラしました。かなり残念・・・。

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『彼が23歳だった時』(インド)
同行の友人が招待券を当ててくれてラッキー!
いわゆる歌って踊っての娯楽作品ではなく、
今のインド社会の現状やタブーをあぶり出す
新しい世代のインド映画だという気がしました。
かと言って、堅い映画ではないですし、楽しめました。
23歳を迎えた医者を志す青年の成長のストーリー。

表現もテーマも洗練されていると感じました。
上映後、監督のかわりにトークされたプロデューサーはじめ
スタッフの方はいかにもインドの教養人という印象でした。
初めて見たベンガル語映画でしたが、
ベンガル語圏の人口というのは
ヒンディー語を越えて、英語・中国語・アラビア語に続き、
世界4番目だそうで、これは目からウロコでした。

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『アンニョン!君の名は』(タイ)
韓国を舞台にしたタイ映画です。
韓国は海外の映画に積極的にロケ地を提供しており、
その中で最も成功した映画との事で興味がわいたのですが、
コレが大当たり!この日1番お気楽で楽しい娯楽作品でした。
それぞれの理由で韓国を旅することになったタイ人男女が
韓国で出会い、一緒に旅することになり
はじめはいがみ合いながらも段々お互いに惹かれ始め・・・という
ストーリー的にはありがちなのですが、
タイと韓国という組み合わせの新鮮さと、
主演2人の魅力でグイグイ引込まれ、
笑ってちょっぴり涙してハッピーな気分になれる映画です。
ヒロインが韓流ファンでロケ地巡りをし、
それをとことん主人公がちゃかすシーンは大笑い!

ヒロインがちょっとタレ目な日本人ぽいルックスで
(ポスターとは印象が違う)、
お人好しで憎めないヒロインをキュートに演じていて
ほんっとに可愛らしかったです。
上映後、客席からそんな声多数。
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上映後、バンジョン・ピサンタナクーン監督(左)と
主演のタナセーウィー(右)のトークショーにて。
タイ人の観客も何人かいて「何度も観てます」と言っていたのが
印象的でした。男性も楽しめた様でした。
サイン会で、お二人にチラシにサインをもらいました。

Commented by Choo淳子 at 2011-03-17 15:46 x
固くて不評のABCホールやけど、トークショーつきはお得。
上映後の質疑応答は、会場一体感でて楽しめるよね~。
Commented by sugisugi26 at 2011-03-17 22:52
>Choo淳子さん
今回はABCホールに来れず残念でしたね。
ほとんどの映画で関係者のトークがあり
余韻にひたったり、さらに理解を深めたり、プラスアルファの
お楽しみがあるのが映画祭ならではですね。
今年はタオルを敷いていましたが、来年はもっと
お尻対策を練っていかねば・・・。
by sugisugi26 | 2011-03-17 01:47 | アジア映画 | Comments(2)