人気ブログランキング | 話題のタグを見る

月光旅社 gekkosugi.exblog.jp

レトロでアジアでシネマな日々


by sugi

『闇の帝王DON』そして『命ある限り』

予告通り週末はインド映画3本立でした。
シネマート心斎橋では、インド雑貨の販売や、
インド観光・インドレストランのパンフ等も並べられ、
エアーインディアのキャラ、マハラジャくんもいました。
そして壁には『ボリウッド4』を特集している
雑誌のページや、現地版のロビーカードやポスターも貼られ
お祭り気分を盛り上げてくれていました。
こういうの大事ですね。
「やっぱり劇場に来なきゃ」と思わせてくれます。

まずは『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』。
『闇の帝王DON』そして『命ある限り』_a0106409_22115237.jpg
このポスターは全く気に入っていないのですが・・・。
今でもDVDを時々見てはシャー・ルク・カーンのめくるめく
悪の魅力にため息な『DON』の第二弾です。
7割ほどの入りでした。
ロンゲ、無精髭の汚れ系シャー・ルクのビジュアルが
いまいちだったのですが、動いている映像を見ると
悪くなかったです。むしろワイルドでカッコいいじゃないですか!
それもしばらくで、いつものスタイルにもどりますが・・・。

「2」というのにはあまり期待しないのですが、
やはり色んな伏線があったり、ストーリーに厚みのあった
「1」には及ばない部分はありつつも、
緻密なストーリー展開にキレのあるアクション、
前回からのヒロイン、ロマを演じるプリヤンカー・チョープラや
ワルダーン役のボーマン・イラニはじめ、個性的なキャラクターが
脇を固め、よく作り込まれていて、
思ったよりず〜っと楽しめた娯楽大作でした。

ただ、麻薬ビジネスを牛耳るDONにしては
ベルリンの銀行奥深くにある紙幣の原版を盗むというのは
少し犯罪の質が違う気もするのですが・・・
まあ、それもシャー・ルクの素晴らしい悪役演技で
カバーというところでしょうか。
ミュージカルシーンが少なかったのはちょっと残念。
エンディングに流れる、CG処理で作り込まれた
プリヤンカーとシャー・ルクの1曲はなかなか
カッコ良かったです。

日を改めて見たのはシャー・ルク久しぶりの
正統派ラブロマンス『命ある限り』。
『闇の帝王DON』そして『命ある限り』_a0106409_2232129.jpg
気持ち良くはまってしまいました。
シャー・ルク・カーンというスター俳優の演技力、
魅力を再確認。
これぞボリウッドラブストーリーという、スケールが大きく
ロマンチックで、感情を刺激されまくる
熱いラブラブストーリーにハート目でした。
何度か「え?!」ってな突っ込みどころもあるのですが
うまく運ばれてしまうというか、
いつの間にかその後の展開にのせられて
気にならなくなるというか・・・。

内容は古典的かもしれませんが、見せ方は洗練されていて
80才の監督の作品に思えないくらいでしたが、
そこは息子のアディティヤ・チョプラ氏の功績でも
あったんですね。
台詞も印象的なモノが多かったし、美しい作品でした。
ヒロイン、ミラを演じたカトリーナ・カイフは
去年見た『人生は一度だけ』のヒロインに比べたら
少し地味だったでしょうか。
もう1人のヒロイン、アキラを演じたアヌシュカ・シャルマは
なかなか可愛らしかったです。

今作は多くのラブストーリーを撮られた
巨匠ヤシュ・チョプラ監督の遺作ということで、
監督の詩で始まり、
監督をヒューチャーしたメイキングで終わったのが
感慨深かったです。
素敵な作品をありがとー!
あんまり好きだったので今週もう一度見たいと画策中。

by sugisugi26 | 2013-05-14 23:09 | インド映画 | Comments(0)