『闇の帝王DON』そして『命ある限り』
シネマート心斎橋では、インド雑貨の販売や、
インド観光・インドレストランのパンフ等も並べられ、
エアーインディアのキャラ、マハラジャくんもいました。
そして壁には『ボリウッド4』を特集している
雑誌のページや、現地版のロビーカードやポスターも貼られ
お祭り気分を盛り上げてくれていました。
こういうの大事ですね。
「やっぱり劇場に来なきゃ」と思わせてくれます。
まずは『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』。
今でもDVDを時々見てはシャー・ルク・カーンのめくるめく
悪の魅力にため息な『DON』の第二弾です。
7割ほどの入りでした。
ロンゲ、無精髭の汚れ系シャー・ルクのビジュアルが
いまいちだったのですが、動いている映像を見ると
悪くなかったです。むしろワイルドでカッコいいじゃないですか!
それもしばらくで、いつものスタイルにもどりますが・・・。
「2」というのにはあまり期待しないのですが、
やはり色んな伏線があったり、ストーリーに厚みのあった
「1」には及ばない部分はありつつも、
緻密なストーリー展開にキレのあるアクション、
前回からのヒロイン、ロマを演じるプリヤンカー・チョープラや
ワルダーン役のボーマン・イラニはじめ、個性的なキャラクターが
脇を固め、よく作り込まれていて、
思ったよりず〜っと楽しめた娯楽大作でした。
ただ、麻薬ビジネスを牛耳るDONにしては
ベルリンの銀行奥深くにある紙幣の原版を盗むというのは
少し犯罪の質が違う気もするのですが・・・
まあ、それもシャー・ルクの素晴らしい悪役演技で
カバーというところでしょうか。
ミュージカルシーンが少なかったのはちょっと残念。
エンディングに流れる、CG処理で作り込まれた
プリヤンカーとシャー・ルクの1曲はなかなか
カッコ良かったです。
日を改めて見たのはシャー・ルク久しぶりの
正統派ラブロマンス『命ある限り』。
シャー・ルク・カーンというスター俳優の演技力、
魅力を再確認。
これぞボリウッドラブストーリーという、スケールが大きく
ロマンチックで、感情を刺激されまくる
熱いラブラブストーリーにハート目でした。
何度か「え?!」ってな突っ込みどころもあるのですが
うまく運ばれてしまうというか、
いつの間にかその後の展開にのせられて
気にならなくなるというか・・・。
内容は古典的かもしれませんが、見せ方は洗練されていて
80才の監督の作品に思えないくらいでしたが、
そこは息子のアディティヤ・チョプラ氏の功績でも
あったんですね。
台詞も印象的なモノが多かったし、美しい作品でした。
ヒロイン、ミラを演じたカトリーナ・カイフは
去年見た『人生は一度だけ』のヒロインに比べたら
少し地味だったでしょうか。
もう1人のヒロイン、アキラを演じたアヌシュカ・シャルマは
なかなか可愛らしかったです。
今作は多くのラブストーリーを撮られた
巨匠ヤシュ・チョプラ監督の遺作ということで、
監督の詩で始まり、
監督をヒューチャーしたメイキングで終わったのが
感慨深かったです。
素敵な作品をありがとー!
あんまり好きだったので今週もう一度見たいと画策中。