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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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カテゴリ:韓国映画( 39 )

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気持ちがざわざわする12月に入りましたねー。
あっという間に日がたってしまい遅ればせながらですが・・・
先日予告していました、韓国文化院主催の『韓国映画祭』に行ってきました。
会場はいつもの大阪梅田グランフロントのナレッジシアター。
私が参加したのは11月26日(日曜日)のアン・ソンギ特集です。
前日も3本の映画の上映があって、『家族って?』と『国家代表!?』を
見たかったのですが都合が合わず・・・。

上映後にアン・ソンギトークショーがあるということで、
『ラジオスター』は抽選に外れた方もおられたとか。ラッキーでした。
開場時間ギリギリに現地に着きましたが、人いっぱいで熱気感じるロビー。

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この日は午前に1本目『殺戮にいたる山岳』の上映がありましたが
私は2本目から参加。
ずっと見たかった96年の『祝祭』です。
アン・ソンギ演じる作家ジュンソプの母親が亡くなりそうだということで
家族で田舎の村にある実家に戻ることになり、3日間の葬儀からその終わりまでを追いながら
そこに関わる家族・親戚・村人・仕事仲間などの愛憎、本音と建前、表と裏、
人間の色んな感情や、出来事が一人の老女の死をきっかけに、
怒涛のように動き出し、作家の周辺を祭の様に騒がせる様子を描く作品。
韓国の地方の伝統的な葬儀の様子が見られるのも興味深かったです。

痴呆症で散々周りの人間に世話になった母が亡くなった直後の
やれやれという空気が流れ、家族の本音が見えるシーンから、
葬儀への儀式が進む中で一転「なぜ私を置いて〜」などと
泣き叫びだす家族の様子をを見ていると、
これも儀式の様なモノなんだなと感じました。

亡くなった母が静かに眠る周りで、昔その母が面倒を見ていた長男の外で作った
娘がけばけばしい姿で戻って来て一波乱あったり、
作品に母の事を描き、母思いで知られているジュンソプも見えないところでは
その姪に不義理をしていたり、仕事仲間と不倫をしていたりといった黒い部分があったり。
まあとにかく色んな事が起き、この世で生きるという事はなんてややこしく
面倒くさい事が多いのだろうと思ってしまうのですが、
そんな中でもささやかな喜びや楽しみ、美しい物があるのが人生であり、
「生きる」という事で、その終わりを飾る葬儀はまさに「祝祭」だという
深みを感じる作品でした。笑えるシーンもあり、決して重い作品でないのも良かったです。

終映後、今回トークショーに外れた人も多かったとの事で
ご本人の意向で急遽舞台挨拶が行われました。
MCの古家正亨(ふるやまさゆき)さんも登場し、
短時間ながら思いもよらぬアン・ソンギ登場に大盛り上がりでした。
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そして鑑賞2本目は、大好きな作品『ラジオ・スター』。2006年の作品です。
鑑賞は2度目。この作品で主演のアン・ソンギは韓国の映画賞「大鐘賞」で
主演男優賞を受賞しています。
こういう一見軽く楽しめる娯楽作品で賞をとる程の演技を見せてくれるのが
さすがです。演技者としての技量が問われるところだと思います。

過去に歌謡賞も受賞し、スターだったロック歌手チェ・ゴン。
その後は数々の事件で世間を騒がし、今やドサ廻りの様な営業で細々と歌っているが
スター気分が抜けず、ちょこちょこ問題を起こしている崖っぷち歌手。
そんなチェ・ゴンのそばにいて、謝ったり走り回ったり、時に衝突しながらも
今もスターとして親身にフォローしている
マネージャーのミンスを演じるのがアン・ソンギ。
いやいやながら地方の放送局でDJをする事になったチェ・ゴンを
明るく前向きに飄々としながら支えるミンスが魅力的!
いいコンビネーションを見せてくれます。

チェ・ゴンを師匠と慕う、地元ロックバンド「イーストリバー」のメンバーはじめ
脇のキャラもしっかりしてて面白かったです。
肩肘張らず気楽に笑って楽しめて、二人の友情に暖かい気持ちになれる1本です。

この映画、『祝祭』の舞台挨拶で来ていたアン・ソンギ自身も
観客と一緒に鑑賞するという気安さ。貴重な体験でした。
いっぱいみんなが笑うのを聞いて喜んでくれたでしょうか。
終映後はそのまま客席から拍手の中舞台に上がられて、
興奮冷めやらぬままにトークショーに突入しました。
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撮影もOKだったのですが、デジカメを忘れ、スマホでアップを撮ったら
光の加減で顔が飛んでしまったので、遠目の写真ですいません。
向かって右がアン・ソンギ。
インタビューは韓流イベントやラジオ番組でおなじみの古家さん。
なので安心して聞いていられるインタビューでした。

今年活動60周年とのことでこれまでの活動に関する幅広い内容の話が聞け、
約1時間強、みっちり楽しめました。
『ラジオスター』は韓国でも何度かテレビ放映されているのですが
そのたびに評判がいい作品だそうです。
ぐっとくるラストシーンは、アン・ソンギ自身が監督の案に納得できず
何かいいものがないかと思っていた時に、現場で思わずとった行動が、
現場の全員一致で採用されたとの貴重な裏話が聞けました。
その他、以前日本の小栗康平監督の『眠る男』に出た時の話や、
アン・ソンギの活動の歴史がそのまま韓国映画の歴史と重なる部分もあり、
その変遷や、キム・ギドクとの新作の話などが出て、
最後に会場からアン・ソンギへの質問で締めることに。

古家さんが「盛り上がる質問をお願いします」とのことで
年配の女性が質問をしたのですが、いきなり「私を覚えていますか?」と(笑)。
以前京都のイベント時にエレベーターで一緒になり、その頃深刻で重い作品ばかりに
出られていたので「もっと軽くて楽しい作品に出てください」と言ったら
その後にチェ・ジウさんとのラブストーリーに出られて、
あれは私が言ったからではないですか?とのことで、
なかなかの思い込み質問にアン・ソンギも笑顔で、
古家さんも「裏切らない質問ありがとうございます」と会場も大ウケでした。

答えとしては、「そうかもしれない」と言いつつ、
その頃重い作品に多く出ていたのは、それまではその様なメッセージ性の強い映画を
韓国では作ることができなかったので、その様な作品が求められていたからとのこと。
自由に物が言えない時代があったことを実感する言葉が印象に残りました。
今は多様な作品が作れる時代になりましたからね。
柔らかな物腰、丁寧でソフトな語り口がとても心地よかったです。
ずい分前、私も京都の映画祭のトークショーで1度生アン・ソンギを見ていますが
それほど年を取られた印象がなく、若々しかったです。

帰り際にそばを通った人が「お得感すごい」と言っていましたがホントに。
相変わらずの太っ腹イベントで大満足でした。来年も期待しています!
会場には平昌オリンピックの可愛いキャラも来てましたヨ。
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by sugisugi26 | 2017-12-03 23:47 | 韓国映画 | Comments(0)

『密偵』

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冷え込んできましたね〜。いよいよ苦手な冬到来。
街は華やいでいますが、あぁ〜憂鬱だ。
でもそんな気分を吹っ飛ばすべく、待ちに待った韓国映画『密偵』を見てきました。
ガンちゃんこと、ソン・ガンホの笑顔と演技を見れば心は温かなのです。
(今回映画の内容上笑顔は少ないですが・・・)
韓国公開から約1年、出演者・監督・ビジュアル・評判で楽しみにしていました。

舞台はここ最近の韓国映画界で多く作品が作られている1920年代の日本統治時代。
独立運動団体が暗躍していたキナ臭い時代。
そんな動きを封じ込めようと躍起になる日本警察と
中国からソウルに爆弾を持ち込み、テロ作戦を目論む独立団体「義烈団」との攻防を
スリリングに描いています。
そんな時代の中でどの様に生き抜くのか、
人の心はどう変わるのかそして変わらないものとは・・・。
派手なアクションや豪華で映画的な場面に心奪われますが
この映画で1番心に響くのは静かで深い人間ドラマです。
監督が語っている様に、単なる「悪者日本人」という映画ではありません。
もっと人間の普遍的な感情や心の葛藤を描いていると感じました。
目を背けたくなる場面もあるにはありますが、あくまで語りすぎず見せすぎずで
ドロドロとした重苦しさはなくしっかり娯楽作品でした。

監督は『クワイエット・ファミリー』や『反則王』『グッド・バッド・ウィアード』で
ガンちゃんと何度も組んでいるキム・ジウン、
出演者は、主演の日本警察で朝鮮人ながら警部となったイ・ジョンチョルをソン・ガンホ、
日本警察が追う、独立団体「義烈団」の隊長キム・ウジンをコン・ユ、
「義烈団」の団長をイ・ビョンホン、女性運動員ヨン・ゲスンをハン・ジミン
イ・ジョンチョルの上司のヒガシ部長を日本の鶴見辰吾が演じています。
それぞれキャラクターがしっかりしていて、見応えがありました。
日本人と朝鮮人、そして日本側の朝鮮人と敵対する朝鮮人、それぞれの裏と表の思惑。
どこまでが本音で、どこからが嘘なのか。
イ・ジョンチョルの心の葛藤と、結局は自分の心に従い、
静かに強く突き進む様子を繊細に人間的に演じるガンちゃんが
とてもカッコ良かったです。

ガンちゃん登場の第一声に鷲掴みされ・・・
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そしてそこからの韓国風家屋の町並みを効果的に使った派手な銃撃戦シーンで
一気に物語に引き込まれました。
時代を感じるファッションや豪華な列車内など
セットもよくできているし(若干女性の着物姿は怪しかったですが・・・)、
全体のビジュアルはスタイリッシュでこの雰囲気に浸るだけでも
大画面で見る価値、十分にアリです。
しかし、特別出演のイ・ビョンホンは少ない出演シーンで
なかなかオイシイところを持って行ってましたね。さすがビョン様。

ポスタービジュアルに関しては韓国版の方が気に入っています。
渋い!
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そしてガンちゃんの、これまた大ヒットした次回作『タクシー運転手〜約束は海を超えて〜』
来年4月21日から日本公開決定しました!うれし〜!!
公開に合わせて来日してくれないですかね〜。
来年のお楽しみができました。

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by sugisugi26 | 2017-11-19 22:51 | 韓国映画 | Comments(0)
いつも太っ腹な韓国文化院のイベントが告知されています。
秋の恒例、大阪韓国映画祭、今年は韓国映画界の重鎮『アン・ソンギ特集』。
ゲストにアン・ソンギ氏を迎えてのトークショーもあります。
豪華なゲストも韓国文化院ならではですよね。

11月26日(日)グランフロント大阪北館4Fナレッジシアターにて。
上映作品は『殺戮にいたる山岳』、『祝祭』、『ラジオスター』(上映後トークショー)で
要事前予約で入場無料です。詳細・申し込みは公式サイトにて。

未見の『祝祭』と、何度見ても面白い『ラジオスター』を申し込みました。
アン・ソンギ氏と言えば以前、立命館大学の韓国映画祭(これも毎回豪華ゲスト有りで
好きな映画祭だったのになくなってしまいました)でのトークショーに
行った事がありますが、穏やかな人柄と話しぶりが印象的でした。
長く活動されて苦労も乗り越え頂点を極められた人の話は
重みもあるし説得力があり、かつ面白いです。


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by sugisugi26 | 2017-11-04 13:06 | 韓国映画 | Comments(0)
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早くも11月に突入してしまいました。
あぁ・・・今年って何したんだっけ・・・と毎年同じ事を思っては焦るこの時期。
そんな時にこの映画の様に、過去に戻れるチャンスがあればいいのかも。
誰しもあの時ああすれば良かった、とかあんな事言わなければ良かったという思いは
持っているハズ。
台風近づく週末に、外の様子にヒヤヒヤしながら見た1本です。

主演はキム・ユンソク。いわゆるイケメンではありませんが、味があって大好きなんですよね〜。声もいい!
『チェイサー』での善人ではないけれど人間味に溢れた役でぐっと心つかまれ、
『ワンドゥギ』での破天荒だけど優しさの垣間見えるユニークな教師役に惚れました。
役に安心感を与えてくれるうまい俳優さんだと思います。
そのキム・ユンソクが主演の等身大のラブストーリーという事で、期待していました。

キム・ユンソクは医者役で、カンボジアの僻地で医療活動をした際、
現地に一人残り、難病の子供を助けた事で、長老から過去に戻れる薬をもらいます。
自分も病を抱え、残された時間の中、ずっと心を離れない、
30年前に別れる事になった恋人の未来を変えようと、現在と未来を行き来しながら
過去の自分と協力して奮闘するというお話。原作はフランスのベストセラー小説です。

タイムスリップものは、途中でつじつまが合わない部分が出てくると、
そっちが気になって集中できなくなったりするので、不安もありましたが、
十分この映画でもあるんですが、そこは丁寧な人間ドラマに感情移入できる事で
切り抜けたと言いますか、鑑賞中はそこまで気にならず楽しめました。

現在の医者のスヒョンに対しては、けっこう自分勝手じゃないかとは思いますけど、
30年ぶりの恋人を見つめるシーンは感動しました。さすがユンソク。
ピョン・ヨハン演じる若い頃のスヒョンもそれほど違和感なく
(若い頃はイケメンでも年とるとこんな感じになるのねと(笑))。
チェ・ソジンは可愛くてチャーミングな恋人役を好演していました。
突っ込みどころもありますが、笑ってジーンときて優しい気持ちになれる1本でした。

後で知ったのですが、エンディングに流れた優しい曲は
キム・ユンソクとピョン・ヨハン、Wスヒョンの歌でした。




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by sugisugi26 | 2017-11-03 12:21 | 韓国映画 | Comments(0)

『ラスト・プリンセス』

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日帝時代の大韓帝国最後の皇女と言うテーマに惹かれて
チラシをもらっていたものの、
最近まで詳しい事を全く把握しておらず、行けなくても・・・と思っていたら
監督は『八月のクリスマス』や『春の日は過ぎ行く』のホ・ジノだったのですね。
スケールの大きな歴史大作を撮る様なイメージではなかったので意外でしたが
人物の心を繊細に描く事には定評のある監督さんなので、
これはドラマ部分にも期待ができるかもと、俄然行く気になって見てきました。

ヒロイン、ラストプリンセス徳恵(トッケ)翁主を演じるのはソン・イェジン。
時代や国家に翻弄される薄幸のプリンセスと言う役はピッタリかと・・・。
相手役、幼なじみで徳恵が日本にいる時も、戦後行方が分からなくなってからも
徳恵を思い、守ろうとしたジャンハンをパク・ヘイルが演じます。
徳恵の兄の日本人妻として戸田菜穂も出演しています。

『暗殺』『お嬢さん』など日帝時代をテーマにした作品が続いていますが
これもそんな一本。
時代ものの作品としては楽しめましたが、あと一歩、徳恵の人となりが印象に残らず
ホ・ジノ監督作品として期待したところが物足りない気がしました。
監督はフィクションも入れて脚色しているという事を言っていまして
どの部分かなと思っていましたが、徳恵は独立運動には参加した事実はなかった様ですね。
でも自分ではどうにもできない状況の中で生きるしかなかった哀しさは十分伝わってきました。
最後のシーンは『ラスト・エンペラー』を彷彿とさせ、切なかったです。

昨年からこちらでもお話している
やはり日帝時代を描いた注目作、ガンちゃんの『密偵』ですが
11月公開が決まった様です。楽しみです。


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by sugisugi26 | 2017-07-08 15:16 | 韓国映画 | Comments(0)

『お嬢さん』

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パク・チャヌク監督の最新作『お嬢さん』を見てきました。
いや〜艶かしいと言いますか・・・エロかったです。
子供には見せてはなりませぬ。
独特の、高貴な空気さえ漂う美意識でスキなく作り込まれた世界観は
どうにもクセになってしまいます。
悪趣味手前の寸止め・・・(止まってないかも)。
イタいのは苦手ですが、怖いもの見たさでつい。
真面目な作品ですが、思わず笑ってしまうシチュエーションもあり、
それは毎度監督の狙いの様です。

良家のお嬢さまを巡って、騙し騙され、いったい誰がハメられているのか。
見ているうちにどんどん引き込まれていきます。
原作はイギリスの小説家サラ・ウォーターズの『荊の城』。
舞台が日本統治時代の韓国になっています。
主演の二人のヒロインの可憐さと、出演者達の役者魂に拍手。
またまた「韓国映画のスゴさ」を感じてしまいました。
詐欺師役のハ・ジョンウ、少し間抜けで憎めない役で良かったです。

日本語率が高いセリフもポイントです。
そこは見てのお楽しみってことで(笑)。



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by sugisugi26 | 2017-03-21 23:04 | 韓国映画 | Comments(0)
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ついに
12月突入ですね。全くそんな気分ではないのですが・・・。
でも今年が後1ヶ月になったのは事実です。気合い入れて参りましょ〜!
見たい映画も詰まってきました。

さて、こちらでも以前話題にしていた韓国映画『弁護人』を見てきました。
テーマがテーマだけに重そうだしと、少々躊躇したりもしましたが
ガンちゃんの作品は見なければと思い切って行って来ました。
スゴイ!よかった!!
「何を私は躊躇していたのか!」危うくいい作品を見逃すところでした。
作品自体も「力」があって面白かったですし、
私的に、ここ数年のガンちゃんでは1番良かったです。カッコ良すぎ!

軽快な音楽で始まるオープニングに「あれ?こういう感じなの?」と思ったのもつかの間
ガンちゃん演じる弁護士になりたてのソン・ウソク(ノ・ムヒョン元大統領がモデル)が、
名刺を配りまくって、周りの弁護士たちの冷たい目をよそに、
不動産登記や税金問題で儲けて成金状態で、人はいいが俗っぽさ全開の前半から
お世話になった食堂の息子が反政府活動の疑いで不当逮捕され監禁・拷問された
事実を前に一転、政治や社会情勢に目覚め、
国家を相手に戦いを挑む興奮の裁判シーンの終盤まで、
あっという間に引き込まれて、説得力ある演技に圧倒されました。
諦めず、不可能を可能にする人間の力が魅力的に描かれていました。

世界の色々なところで、将来が不安になるような出来事が頻発していますが、
この様な状況になった時、国家という大きな壁を前にしたり、
大多数の意見を前に、自分の心の声に正直に従い行動して反論することが
果たしてできるのか・・・。「違う!」と言うことができるのか、
小心者の私は自問自答してシュンとしてしまいました。
でも結局は、一見小さく見える、人としての情やつながりがあって、
大きな正義につながるのだなと実感。
せめて普段から人の気持ちや、つながりを大事にし、感謝の気持ちを忘れず
真摯に生きることが大切だと思いました。

実際のノ・ムヒョン大統領は弁護士として活躍した後大統領になり、
しかし政権末期には支持率が低下し、退任後自殺を図るという最後でした。
詳細は知らなかったですが、自殺のニュースは記憶にあります。
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今回ソン・ウソクの事務所の事務長を演じたオ・ダルスはやはり
いい味出していて、ガンちゃんといいコンビネーションを見せていました。
その他、先輩弁護士や食堂のアジュンマ、敵対する警察官など脇の役者さん達も
存在感たっぷりでした。

そしてそして、韓国で大ヒットを記録しているガンちゃんの新作『密偵』が
来年日本での公開が決定したと言う嬉しいニュースが!
11月に『弁護人』公開に合わせ、10年ぶりに来日してたらしいのですが
今度は大阪でも舞台挨拶してほしいです。




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by sugisugi26 | 2016-12-01 23:17 | 韓国映画 | Comments(0)

これからのガンちゃん

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私が「ガンちゃん」と言うのは韓国の演技派俳優ソン・ガンホssiのこと。
先日友人と「ガンちゃんが弁護士をやった映画ってまだ公開されてないよね」と
話していたのですが、『弁護人』というタイトルで
11/12より新宿シネマカリテほか順次全国公開が決まっていました。やった!
最近チェックを怠っていました。反省。
公式サイトはこちら。まだTOPページのみでしたが。

近年見たガンちゃん作品は『観相師』と『王の運命』。
お茶目で肩の力が抜けた人柄の出た様な演技、
またはちょっとギャップのあるダンディーな姿を見たい私としては
歴史モノで見応えもあり、深い演技が見れる作品だったものの・・・重かった。
しばらくは宮廷舞台じゃないものが見たいと思ってしまいました。
『王の運命』はおじいちゃんだったし。
『弁護人』は『観相師』と『王の運命』の間の作品で、
弁護士時代の若きノ・ムヒョン大統領を描いた社会派ヒューマンドラマです。
軍事政権最中の免罪事件に挑む・・・とのことでまた重そう・・・ですが、
ガンちゃんお得意の人間味ある役の様で楽しみです。
題材が題材なので、イタいシーンもありそうですが。

そして韓国では現在進行形のガンちゃんが見れそうです。
1920年代日本統治時代の韓国、日帝の施設を破壊するために京城に
爆弾を運ぶ活動家たちと日本の警察との攻防を描いた『密偵』が
9月に公開されます。(『暗殺』も同じ時代ですが、流行ってるのでしょうか)
ガンちゃんは警察側の韓国人ですが、公開されているポスターやトレイラーが
スタイリッシュでめっちゃカッコいいです。
ダンディなガンちゃんが拝めそうで、期待!
気長に日本公開を待ちたいと思います。
公開前に韓国に行く人がいたらチラシをもらって来て欲しいな〜。
渋いトレイラーをどうぞ。


まだまだ色んな作品に出て走り続けているガンちゃん。
大人の軽いタッチの恋愛モノとか、見てみたいもんです。


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by sugisugi26 | 2016-08-11 15:23 | 韓国映画 | Comments(0)

『暗殺』

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こんな猛暑の続く時期は映画館で缶詰になって3本くらい見続けたい!
映画館は限られますが(と言うか大阪ならシネマート)、
韓国映画は地味に、わりとコンスタントに公開されている気がします。
ここにはUPできていませんが、最近ではキム・ユンソク主演の『極秘捜査』や
ガンちゃん主演の『王の運命』などを見ました。
『暗殺』は春の大阪アジアン映画祭であっという間にチケットが売り切れ
がっくりきましたが、待望の一般公開です。

『ビッグスウィンドル』や『10人の泥棒たち』など
多くのキャラクターを生かして巧みにストーリーを運び
面白い娯楽作品に仕上げるチェ・ドンフン監督作品ですので
期待していましたが、
これまでの娯楽要素に時代のリアリティが加わり、より厚みのある
面白い作品に仕上がっていていました。

日本統治時代の韓国を舞台に、純粋に独立の為に暗躍した活動家たちや
その状況を金もうけに利用する人々、日本人と韓国人の間を巧みに行き来して
生き延びようとする人々など、様々に暗躍した人間模様と
国家を思う人たちの思いが、ドラマチックに描かれ、
一概に「日本人は悪い!」という単純な話でなかったのも良かったです。

人々を裏切りまくる活動家のイ・ジョンジェ、
報酬次第でどんな依頼も受ける暗殺者のハ・ジョンウ
その相棒のじいやのオ・ダルス、
暗殺を実行するヒットマンのチョン・ジヒョンなど俳優陣も豪華で
特にハ・ジョンウ、スーツ姿と2丁拳銃姿がめっちゃカッコよかったです。

当時の上海や、京城(ソウル)のセットもよくできていました。
特に京城の三越百貨店の豪華さ。
京城の駅で、市民が日本の国旗に敬意を示さねばならないシーンは
心が痛みましたが・・・。
見た後は、満足感とともに、結局は支配される側はもちろん、
支配する側にとってもいい事はない気がするな・・・という虚しい思い。

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by sugisugi26 | 2016-08-07 12:35 | 韓国映画 | Comments(0)

『コインロッカーの女』

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早いもんで2月も終わり。いよいよ暖かくなるのか・・・そして花粉。
気がめいる季節が巡ってきましたが・・・
またまたパンチのある韓国映画を見て来ました。
韓国公開時に、主演のキム・ヘス(右)のインパクトあるビジュアルを見て以来
気になっていた作品。
シネリーブルでの『未体験ゾーンの作品たち』と言う、海外での評価は高いものの
日本では未公開の作品を一挙公開するという映画祭での限定公開です。

地下鉄の10番のコインロッカーに捨てられていた赤ん坊がホームレスに拾われ、
イリョン(10)と呼ばれて育つが、
幼くしてキム・ヘス演じる女ボスが仕切る闇貸金業の一家に売られ、
人間らしさを封じて闇の世界で成長する。シビアな取り立ての日々の中、
ある日出会った取り立て相手の息子の優しさに惹かれ、
外の世界に希望を持ってしまったことから、悲劇が始まる。

舞台は仁川(インチョン)のチャイナタウン。
「母さん」と呼ばれ、冷酷に子供達を支配する女ボスを演じる
キム・ヘスの冷淡で肝が据わったカッコ良さに目が離せず。
年を重ねて好きになって来た女優さんです。
イリョンを演じるキム・ゴウンも、淡々と冷めた表情で
暴力的な世界で生きるしかない哀しさを漂わせてて良かったです。
そんな2人、血はつながってはいないけれど確かに親子だったという
感情が見える終盤はせつなかったです。

借金取り立てに、臓器・角膜売買、暴力が支配する闇社会ということで
見る前からどんな痛いシーンがあるのかドキドキして「力」が入りましたが
韓国映画らしい容赦のないシーンは多々あるものの、
人間ドラマでしっかり感情が揺さぶられる作品でした。
いや〜、面白かった!
個人的に、作品全体のトーンの中で、イリョンと彼の出会いのエピソードが
ちょっと浮いている気はしましたが・・・。
新人監督の今後にも期待です。

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by sugisugi26 | 2016-02-27 23:56 | 韓国映画 | Comments(0)