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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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『ローサは密告された』

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『ダイ・ビューティフル』に引き続きの話題のフィリピン映画
『ローサは密告された』を見てきました。
かなり面白かったです。インパクトのある作品を見たと言う充実感。
久しぶりに「おっ!!」っという感じで、全編目が離せずあっという間の110分でした。
この日は最終日、20時55分からのレイトショー。
見る前に人と会って、アルコールが入り、しかも寝不足・・・
寝たらどうしよと不安でしたが、眠気なんて吹っ飛びました。

ローサというのはマニラのスラム街で小さな商店を営む女性の名前。
夫と4人の子供と暮らしている。
売っているのはお菓子や日用品などわずかな収入にしかならないものだが、
たまに麻薬も売っている。それは近所では暗黙の了解の様なものだったが
ある日突然警察に踏み込まれ、夫婦で麻薬を扱っていた罪で連行されることに。

ローサは罪を認めなかったが、証拠は掴まれており、刑務所に行きたくなかったら
金を払えと要求される。庶民には大金で、それを拒否すると売人を教えろと言われ
仕方なく教えるが、その売人が捕まっても、その売人が払えなかった金額を要求された
子供達が両親の為にお金を集める事になると言うストーリー。

手持ちカメラでの臨場感、ドキュメンタリー感もあって、
人間達も、舞台となる街も生々しく、本当に自分の前で起きている事の様な
錯覚に陥りました。突然のスコール、人々が行き交う熱気のある街、
すっかり腐敗し切った警察官達のやり取りや日常など、
その空気感がすごく伝わってきました。
フィリピンと言う国の一面をしっかり見せつけられた感じでした。

こんな状況で非力で貧しい人間はどうやって暮らしていけるんだろうと思いますが、
そんな中でも、近所の人たちとの繋がりだったり、
家族愛や連体感は信じられるものなんだなとホッとしました。
でもそんな信じていた人から密告されると言う現実もあり、
なんて気が抜けないんだって悲しくなりましたが・・・。
パワーと「自分」をしっかり持っていないと生きていけないですね。

ローサを演じた女優、ジャクリン・ホセはこの作品で、
カンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得したそうで、
それも納得の存在感でした。特にラストシーンは印象的。
数々のフィリピンの社会問題をあぶり出す様な作品を撮り続けている
ブリランテ・メンドーサ監督ですが、他の作品も見てみたいです。
映像も「ここ!」と言う部分以外はぼやけていたり、長回しが多様されていたり
独特のスタイルを感じました。


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# by sugisugi26 | 2017-09-10 16:03 | アジア映画 | Comments(0)
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最近フィリピン映画があつい!との事で、話題作が続けて公開されています。
中でも気になっていたのがこの映画、『ダイ・ビューティフル』。
昨年の東京国際映画祭で主演男優賞と観客賞を受賞した作品です。
私の中で、観客賞受賞作品は期待してしまいます。

生前、自分が死んだら1週間日替わりで有名セレブに似せたメイクをして送り出して欲しいと
友人に頼んでいた、ミスコン女王のトランスジェンダー、トリシャの旅立ちの為に奔走する
友人達・家族の姿を描きながら、同時に差別や偏見の中でも短くも自分に正直に
強く美しく生きたトリシャの人生を綴る、
愛とユーモアと優しさ・強さを感じさせる人間ドラマです。
全く未知の世界だった、フィリピンの社会事情も垣間見る事ができ面白かったです。
トランスジェンダーというセクシャルマイノリティーな、一見特別な人物を描きながらも、
自分の人生を生きた一人の人間のドラマとして見応えがありましたし、
主人公トリシャはもちろん魅力的だし、
周りの登場人物もキャラ立ちしていて、とても楽しめました。
メイクを施す親友のバーブスもいいし、葬儀社のゲイの社長、面白すぎ。

この映画公開後に同性愛者としてカミングアウトした、
トリシャを演じたパオロ・バレステレスは、テレビ番組の司会で知られ、
自身もセレブメイクをインスタにUPし、話題を呼んでいるメイクアップアーティストで
映画でのセレブメイクも彼自身によるものだそう。

同じ東南アジアのタイでは、こういう世界の認識はオープンで社会的にも認知されているので
フィリピンも同じ様な感じなのかと思っていましたが、カトリックの強い影響下にあるので
同性愛や性転換は罪になるそうなのです。目からウロコでした。
まだ正しい社会的認識度は低く、トリシャに対する、お父さんの厳しい態度も、
多数の人の考え方なんでしょうね。
でも自分が辛い目にあって、厳しい境遇で生きながらも、孤児を引き取って育てたり
人に優しいトリシャにぐっときました。
登場人物達の派手なビジュアルの裏にある、素の人間としての魅力に注目です。

この監督もゲイで仕事上のパートナーでありプロデューサーとNYで結婚式をあげ
孤児を引き取り、二人で育てているそうです。
そんな二人が生み出した作品だからこそ、より説得力があるのでしょうね。




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# by sugisugi26 | 2017-08-20 19:58 | アジア映画 | Comments(0)
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以前ある雑誌で紹介されていた玩具花火を見て一目惚れ。
調べてみると福岡県の『筒井時正玩具花火製作所』と言うメーカーの商品で
サイトで商品をみるとどれも渋くてモダンな大人デザインの花火ばかり。
欲しいと思ったのですが、おもちゃ屋ではなくて雑貨屋さんなどで
取り扱っている様。
松屋町などの問屋さんでは扱ってないのか・・・。
よく分からないが、どうしても欲しくて取り扱いをしているという、
梅田のグランフロントにある「SIXTY ONE ARROW」と言う店に行ってみたら
たま〜に除く服屋さん。
本当にこのお店?と思ったら、コーナーが作られていて
雑貨の様にディスプレイされていました。

同じ日に2種類の雑誌で目にし、呼ばれてる?と思ったのがこの鯨花火。
本物はもっと可愛くて、やっぱり欲しいと思いました。
火をつけたらどのくらい燃えるのか・・・。
店員さんによると、こんな可愛い見た目で、思ったより高く吹き上がるらしいです。
背中に子供がつかまっているんですよ。
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同じ動物花火シリーズの「動く龍」です。
3本の筒が組み合わさって、竹製のくねくね動く蛇のおもちゃみたい。
凝った作りの、手持ち吹き出し花火です。
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龍の絵が描かれています。
これにも子供がつかまっている絵があります。
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こちらは「洋火」「和火」と言う手持ち花火。
上品な和菓子の様なデザイン。
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左はスイカ・・・ではなく、富士山、赤富士イメージの吹き出し花火です。
右は線香花火。この紙に包まれているのは関東スタイルだそうです。
関西スタイルはわらの先に黒い火薬がついているタイプです。
元々このメーカーでは線香花火を作られていたそうです。
国産の線香花火は火の持ちも良さそうです。
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お盆は実家で花火です。楽しみ!!

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# by sugisugi26 | 2017-08-06 20:29 | 気になるモノ | Comments(0)
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京都祇園にある甲部歌舞練場の八坂倶楽部と言う建物が美術館になり、
今プレオープンで草間彌生展開催中とのこと。
草間彌生作品が特に好きだという事はありませんが、
歴史ある建物や庭も気になり、面白そうなので行ってきました。

四条通りから祇園花見小路通りに入り、しばらく行くと左手に大きな建物が現れます。
そして今は草間彌生作品ではおなじみの水玉かぼちゃがどど〜んと鎮座しておりました。
唐突に、シュールに。周りの景観とのギャップが生で見るとさらに面白く、迫力ありました。
違う生き物みたい。
こちら、どっしりとした大正2年に建てられた日本家屋、有形文化財の八坂倶楽部が美術館です。
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入り口で靴を脱いでビニール袋に入れます。
友人がずい分前、美術館でない時、
ある展示会で来たときには下足番の方がおられたとか。
木の廊下を通り、畳の部屋が展示室になっています。広々していました。
途中庭を眺められる廊下に座布団が並べられていて、
そこから広い日本庭園にも出入り自由でした。
しばらく苔などのきれいな庭をうろついてのんびり。
祇園祭の後祭の期間でもあり、四条通りや祇園界隈は混雑していましたが
美術館内は比較的落ち着いていました。
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フォーエバー現代美術館では700点近くの美術品を収蔵していて、
その6割近くが草間彌生作品だそうです。
2階の大広間には能舞台の様な舞台があり、ここにもまたシュールな作品が。
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ボートだそうですが・・・有機的。
ホールの様な広い和室に、天井の照明は、四畳半とかありそうな
レトロな和風カバーの照明がいくつも下がっていて、面白い雰囲気でした。

美術館内には、北浜の行列カフェ「NORTH SHORE」系のカフェがあったり
彌生ちゃんグッズ満載のショップもありました。
建物・庭・作品合わせて楽しめる美術館でした。

さて、この季節に京都に来たらやっぱり冷たいコレも行っとかないと。
てことで今回は八坂神社の中、南楼門そばにある甘味処『二軒茶屋』へ。
爽やかな「キウイ氷」です。箸休めの白玉も。
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フワフワ氷美味しかったです。
かき氷メニュー充実しています。店内温度もかき氷を食べる人に合わせられていて
外から入って来るとじんわり汗が出ますが、氷を食べたらいい感じ。
なので、氷の前に暖かい鯛茶漬けを食べたら、汗が出る出る。
この他「鯛うどん」や季節の「鱧そうめん」なども。
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そして気になっていた葛きりのお店『鍵善良房』のカフェ『ZEN GAFE』へ。
しかし値段などよく調べてなかったので、現地行って様子見ようと思ったら
とってもモダンで小洒落たひっそりとした建物で、店頭にメニューなどもなく、
入り口もそこでいいのか分からずオタオタしていたら、「どうぞ!」となり、
ドキドキしながらカウンター席へ。小市民な私ら。
ウリの「くず餅とお茶セット」をいただきました。
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くず餅はほんのり甘く、なめらかで美味しかったです。
ついて来たきな粉の香りがすごく良かったです。
単品は¥800でセットは¥1500と、お茶はいいお値段でしたね。
大人の空間でゆっくりできましたが、途中
ちょっと声を落としてください・・・と・・・
私らまだまだ大人になりきれてないのでしょうか。反省。

そして友人が気になっていたという、花見小路近くにある『マールブランシュ』の
チョコレート店『加加阿(カカオ)』へ。
町家を利用したお店でいい雰囲気でしたが、知らないとなかなかたどり着けませんね。
京都の風物詩にちなんだ360日分のデザイン違いの「加加阿365」と言うチョコが
ウリの様で、他にもパッケージやチョコそのものの見せ方に凝ったチョコが
たくさんありました。
『マールブランシュ』の通常商品『茶の菓』の限定パッケージ版なども。
こちらでも思わずアイスを。「マンゴーとホワイトチョコ」。濃厚で美味しかったです。
バーに「あたり」が出たらお菓子の詰め合わせがもらえるのですがハズレで残念。
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今回は祇園周辺をうろつきましたが、久しぶりに来るとお店もだいぶ変わっていました。
外国人率も上がっていますし・・・。
でもやっぱり風情のある界隈です。
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# by sugisugi26 | 2017-07-30 13:09 | 街歩き | Comments(0)
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先日、駐大阪韓国文化院主催のイベントの
『ベー・チェチョル特別コンサート』に行ってきました。
いつも太っ腹なイベントを開催してくれる駐大阪韓国文化院さん。
今回も申し込んで当たれば無料で参加できるイベントです。
しかも会場はクラシック専門のホール「ザ・シンフォニーホール」
友人が応募してくれていて誘ってもらえました。ありがたい。

と言いつつ初めはベー・チェチョルって誰?と思いましたが
以前、見たいと思いながらも見そびれた韓国映画『ザ・テノール 真実の物語』の
主人公のモデルとなった韓国出身のテノール歌手でした。
ヨーロッパで活躍し、将来を期待されていた最中、甲状腺ガンになり
声帯と横隔膜の神経を切断するが、日本で声帯機能回復手術を受け
厳しいリハビリを経て声を取り戻し、今は積極的に演奏活動をされていて
「奇跡の歌声」と呼ばれているそうです。

映画では伊勢谷友介が演じていたのですが、
病気になる前からベーさんと共にお仕事をしたり、
病気の時も寄り添って来た日本人音楽プロデューサーの輪嶋さんも
司会として登場。笑いも入れつつ盛り上げられていました。

ゲストミュージシャンにギターのアントニオ古賀さん。
ベーさんの手術もされたお医者さんのお話や、
局部麻酔でベーさんが歌を歌いながら声帯の調整する、
驚愕の手術映像なども交え、
「枯葉」「赤とんぼ」「ベサメムーチョ」「見上げてごらん夜の星を」
「悲しい酒」「YOU RAISE ME UP」「TIME TO SAY GOOD BYE」
などを歌ってくれました。
絶望を乗り越えて復活した人が発するメッセージと声は
とても優しくて強かったです。

演奏ももちろん素晴らしかったですが、噂に聞いた通り、
シンフォニーホールの音の響きは、柔らかくて心地いいと感じました。

行けませんでしたが、昼間は同じく「ザ・シンフォニーホール」で
映画の上映もありました。またDVDで見ようと思います。
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# by sugisugi26 | 2017-07-25 23:18 | その他音楽 | Comments(0)