早いもので3月です。
今年も花粉はちゃんとやってきて、
恒例の大阪アジアン映画祭も始まりました。
今年は4本を鑑賞予定です。
オープンニングも行きたかったのですが、
目の前で、あっという間に完売してしまいました。
さて私の1本目は
『ジャカルタ13爆弾』(インドネシア 2023)
初めて見る(多分)インドネシア映画。
しかも昨年の大ヒットアクション大作とのことで楽しみにしていました。
現金輸送車への攻撃を皮切りに
ジャカルタ市内13カ所に爆弾を仕掛けたと宣言する謎のテロ集団と
各方面に精通したプロが揃うテロ対策室との攻防と
民間を巻き込んで社会問題化した金融問題の実態が描かれます。
派手な展開とアクションのエンタメ作品かと想像していましたが、
それだけではなくインドネシアの社会問題を絡め、
ドラマ部分も登場人物もしっかり丁寧な作りで
思った以上に見応えのある骨太な娯楽作品で面白かったです。
一筋縄ではいかないストーリー展開にグイグイ引き込まれました。
過剰でドラマチックな盛り上げが極力抑えられた演出も好みでした。
IT、金融、ビットコインなどの細かいところは
ついていけないところもありましたが、それでも十分楽しめました。
映像も洗練されていましたし、
インドネシア映画も質が高いですね。
終映後にはアンガ・ドウィマス・サソンコ監督の舞台挨拶がありました。個性的なファッションの若い監督でした。今回の作品については
コロナ以降、インドネシアでは悪質な金融会社が多くの問題を引き起こし社会問題化したことから、その実態も描きたかったとの事でした。アクション映画が得意な監督、今後はマーシャルアーツ系アクションも作りたいとの事でした。ぜひ。向かって左は司会の宇田川幸洋さん、右は通訳の方。時間の都合で質疑応答はありませんでした。
今回の席は最前列だったので、映画も見やすく、舞台挨拶もバッチリでした。今回の会場、シネリーブル梅田ですが、4回ロビーが改装され、黒を基調としたラグジュアリーな雰囲気になっていてビックリでした。徐々に館内なども改装されていくようです。そして4月19日からは新生『テアトル梅田』となるそうです。数少ないミニシアター、頑張ってほしいです。