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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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九条のシネ・ヌーヴォで17日まで開催中。
ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンにツァイ・ミンリャンにウェイ・ダーションなど
おなじみの台湾の監督の作品が上映されていますが
今回はアン・リー監督の台湾時代の名作、父三部作の上映に目が行きました。
『ウェディング・バンケット』『恋人たちの食卓』そして『推手』。
未だ未見の『推手』は残念ながら時間が合わず断念。

後の2本は土曜日の夜に続けての上映だったので
アン・リー好きな友人と行ってきました。
まずは『ウェディングバンケット』。これは昔、よく知らずに、
友人たちとのビデオ上映会で見たら思いの外良かったと言う思い出があり、
今回初のスクリーンでの鑑賞です。93年公開。

台湾にいる両親にゲイであることを隠しながら、
ニューヨークでパートナーのサイモンと同居しているウェイトン。
事情を知らない母は1日も早い結婚を望み、父も孫を楽しみにしている。
そんな時、グリーンカード(永住権)が欲しい女友達のウェイウェイと
両親を安心させたいウェイトンが偽装結婚すればいいのではと言う
サイモンの思いつきから、ウェイトンは気が進まないながらも実行する事に。

そのため、急遽台湾のウェイトンの両親がしばらく一緒に滞在する事になり
地味にしようとしていた結婚式も、台湾式の超豪華版になり、
あるアクシデントから、うまくいくかに思えた人間関係が
危うくなっていく。この家族達はどうなるのか。
笑いもありつつ、それぞれが持つ想いや優しさに
心動かされる、素敵な家族の物語です。

細かなところはだいぶ忘れていましたが、上質の人間ドラマと言う点では
間違いなかったです。
特に息子の結婚を喜び祝福する両親の想いがひしひしと伝わり涙。
父三部作に父親役で出演しているラン・シャンの味のあるお父さんがいい!
父の息子を思う大きな心に感動します。
そしてパートナーのサイモンもウェイトンへの愛情を感じられて素敵です。
人と人との結びつき、想いやりの心に、ラストもじんわり胸にきます。
しっかし、大騒ぎの披露宴はかなりびっくりする部分がありますが、
みんなの嬉しそうな祝福っぷりが面白いです。

そして『恋人たちの食卓』。公開当時に劇場で見ました。95年公開。
これは本当、お腹空かせていくとえらい目にあいます。美味しそうすぎて。
またもラン・シャン演じる、一流ホテルの料理長をしている父と、
同居する3姉妹とのふれあいとすれ違い、成長と旅立ちを描く家族ドラマです。
日曜日の夜は、父が作る、食べられないくらいのご馳走を囲んで
家族全員が食事をするのが決まりとなっていて、今日も朝から台所で黙々と
料理を作りまくる父。しかし、娘たちの心はいつの頃からかすれ違いがちに。

父が許容量を超えた量のご馳走を作っていることを見ても
それをややうんざりと見ている3姉妹の様子からも
何かこの家族のバランスの悪さを感じてしまいます。
それぞれに悩みを抱えながらも、心配させまいとする気遣いもあってか
表に出さない家族。しかし、それも少しずつ変化の時を迎えており、
3姉妹と、老いを感じ出した父の未来はどうなるのか。

年頃の娘と、不器用な父親と言う、難しい関係性と心のあり方を
リアルに、かつ丁寧に描き、でも深刻になりすぎず
時にユーモラスに、思いもよらない展開で楽しませてくれる作品です。
そしてやっぱり最後に残るのは心地のいい優しさと感動です。

舞台となる、家族が住んでいる平屋のレトロな家がとても素敵で
いい感じに物語を盛り上げていました。
キャリアウーマンな次女を演じるン・シンリンも久しぶりに見ましたが
やっぱり美しい。
この家族以外も、印象的な人物ばかりで物語に厚みがありました。
この時代からアン・リーの人間ドラマはスキがない感じですね。
好きな作品だな〜と再認識した夜でした。
2本ともですが、食卓を囲むシーンってそれぞれの役柄が見えると言うか、いいですね。




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# by sugisugi26 | 2018-08-13 23:49 | 台湾映画 | Comments(0)
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またまた阪急百貨店でのイベントです。
アジアフェアと同じ階の別フロアでやっていた、ルイ・ヴィトンの入場無料の展示。
私の生活には全く無縁なブランドですが、好き嫌いは別にして、
長きにわたり、技術やセンスをつなぎながら進化を続け、
今も一流の物作りを続けているブランドとしての姿勢には興味があります。
特に、もともとは船旅用のトランクから始まり、常に「旅」がベースになり
物作りをしてきたと言う背景も、他のファッションブランドと違った
魅力を感じます。

その160年以上にわたるストーリーをたどる展示です。
船、汽車、車、飛行機と、旅のスタイルの変化に合わせて創意工夫を重ねて
物を作ってきた歴史。
そしてそのパーツやスピリットが今の商品にも形を変えて生かされているという事を
分かりやすく、ハイセンスでカッコよく見せてくれます。
まだまだ今よりも特別で憧れだった、
往年の旅に思いを馳せる事ができる、心ときめく展示でした。
フランスから職人の方も来られていて、
バッグの持ち手を縫うデモンストレーションをされていました。
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創業間もない当時の頑丈でゴツい、船旅用の衣装トランク始め、
時代を感じさせる昔のトランクも色々展示されていて良かったのですが
1番私の目を引いたのは、懐かしのホテルラベル。
コレは憧れの横浜、ニューグランドホテル。
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創業者ルイ・ヴィトンの孫のガストン・ルイ・ヴィトンは、3000点以上のホテルラベルを
収集したコレクターだったそうです。
今回展示されているものもノスタルジーを感じる素敵なデザインばかり。
日本のは、いかにも東洋的でエキゾチックなものが多いですね。
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出口ではオリジナルのポストカードもいただけ、なかなか太っ腹でした、ヴィトンさん。
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関連ショップとして、ルイ・ヴィトンの旅がテーマのショップがあって
そちらもなかなか魅力的でした。
初めて知りましたが、オリジナルの書籍も出しているんですね。

気になったのは都市を著名な写真家の写真で綴ったフォトブック「ファッション・アイ」。
特に『SHANGHAI』は香港のフォトグラファー、
ウォン・カーウァイ作品のスチールでも知られるウイン・シャが担当していて、
俳優のチャン・チェンやスー・チーのショットもあり、レトロ上海イメージで素敵。欲しい!!

そしてガストン・ルイ・ヴィトンのホテルラベルコレクションの『世界を巡る旅』
百科事典の様で、中も外も凝った装丁が素敵。じっくり見まくりました。
こういうの見るだけでも、豊かな気分になりますね。
旅心がたっぷり刺激されました。


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# by sugisugi26 | 2018-08-01 00:14 | イベント | Comments(0)
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本屋で見かけたこのテキスト、「何?何?」と思ったら
8月7日(火)の夜から始まるNHKのEテレの番組
『趣味どきっ!ぐっと身近に!アジアごはん』のテキストでした。
全8回、韓国・インドネシア・ベトナム・トルコ・タイ・台湾・イラン・インドのごはんを
日本在住のそれぞれの国の方が教えてくれる番組みたいです。
出演は・・・かまいたち?嫌いじゃないですが、どんな感じになるんでしょ。
各国の方も関西にいる方が多そうなのでボケツッコミ有り?
時間は夜9:30〜9:55、再放送は総合は水曜日の朝10:15〜10:40、
Eテレは翌週火曜日の朝11:30〜11:55です。

テキストはアジアごはんの読み物としても、オールカラーで楽しめます。
とじ込み付録で、番組の監修をされている料理研究家、
荻野恭子さんのアジアごはんレシピ付きです。
やっぱりこう暑いと、エスニックが恋しくなりますね〜。楽しみです!


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# by sugisugi26 | 2018-07-29 11:43 | アジアな小ネタ | Comments(0)
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夏の恒例、阪急百貨店の『アジアフェア』が7/31(火)まで開催中です。
今年はベトナムがメインで、現地のお店も招待されています。
イベントの行われる祝祭広場も、ベトナムのカラフルなランタンをモチーフに
可愛らしくディスプレイされています。
阪急の催事は気合が入っていますね。平日ながら混雑しています。

今回はホーチミンの「サヴォイレストラン」の「カオラウ」と言う
まぜ麺と、ダナンの「バインミークインアイン」の「バインミー」を食べました。
「カオラウ」は小麦粉麺にチャーシューと香草、それにらっきょう?がのってて
濃いめのタレとライムをあえて食べます。チャーシューがふんわり、濃いめの味で
美味しかったです。少し乗せてもらった辛い味噌が結構効いていました。
古都ホイアンの名物だそう。初めて食べました。
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バインミーも、ハムとバラ肉が挟んである肉肉しいサンドイッチで食べ応えありました。
パンの表面がパリッとしていて美味しかったです。
デザートにいきたかったですが、今日はこの辺で。

台湾雑貨のショップで花布とパイナップル柄のマステ購入。
と、舞台では聞き慣れた音楽が・・・。
インド映画『オーム・シャンティ・オーム』のテーマ曲が流れて
ボリウッドダンスのステージが始まっていました♪
お祭りみたいで楽しかったです。あ〜、旅に出たい。
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# by sugisugi26 | 2018-07-26 22:42 | アジアなイベント | Comments(0)
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「鳥瞰図」ってご存知でしょうか。
まるで空から鳥が眺めるような視点で描かれた地図のことです。
大正から昭和にかけて活躍した「鳥瞰図」の絵師、
吉田初三郎について書かれた本『鳥瞰図!』。
その発売に合わせて催された、著者の本渡章さんの講演会に行ってきました。

吉田初三郎が知られているのは芸術作品ではなく、
もともとは鉄道会社等が発行する路線絵図なのです。
5年ほど前の企画展示で初めて知った吉田初三郎。
その独特のタッチと楽しさの詰まった作品にすっかり魅了されたのですが、
最近急に目にする事が多くて、
自分の中で盛り上がっていたタイミングでのこのイベント。

少し前には旅雑誌で特集されていたり、
ついこないだまで(今も?)、阪急梅田の古書店でもウインドーや店内で特集展示されていて
貴重な印刷物を見る事ができて喜んでいたら
梅田の紀伊国屋に入った途端、この本が積んであって、
しかも著者の講演会があり、私物の吉田初三郎作品を見せていただけるとの事。
昔の観光地図、欲しいのですが、古本屋やオークションでは
ン万円するものもあるくらいの高値。元は無料で配られていたものが・・・ですよ。
そんなのが見られる機会なんて行くしかないです。
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当日会場に入ったら30人くらいのお客さんがいて、ほぼおじさまでした。
結局女性は私を含め2人。
本渡さんが作品を並べてくださり、講演前後に自由に鑑賞と撮影。
特に迫力があったのは代表作と言われる日本列島を近畿東海・中国四国・九州を
それぞれメインで描いた三部作です。毎日新聞の購読特典だったそう。
細かいし、色が綺麗だし、隅々まで構成が緻密でずっと見ていたい作品でした。
こんなのがついてるなら、毎日新聞とりますよ!
当時は新聞社各社、お客獲得に躍起になっていたそう。
この丸っこい初三郎のサインが目印。
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元々は画家を目指していたそうですがそれはかなわず、商業美術を道を歩む事に。
百貨店のデザイン部の様な部署で絵を描いたりしていたみたいですが
初三郎の鳥瞰図の原点的作品となった、京阪の鉄道沿線案内図が
当時の皇太子の目に止まった事で、一気に方向性が定まり、
鳥瞰図の世界を極めて行ったそうです。
絶対この場所からはどう考えても見る事はできないであろう、遠景に富士山が見えていたり、
釜山や上海など外国が視界に入っていたりと、それを無理やりに見せ切ってしまう
独特の構図や構成の面白さ、楽しさがあり、見ているだけで旅心が刺激される作品たちです。
これらの絵の裏には広告が載っており、それもこちらではおなじみの『クラブコスメチックス』の
化粧品の広告で、時代を感じました。
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本渡さんは講演用に色々画像をまとめておられたのですが、会場ではうまく見せられず、
スタッフがあたふたしていて、見ているこちらがやきもきハラハラしましたが、
幸い本渡さんはあまり動じられず、臨機応変にお話してくださりました。
本来、古地図に関する造詣が深く、関連の本を出されていたり、
講演や町歩きツアーや、サロンなどもされてるそうで、
話すのは慣れていらっしゃるんですね。楽しい時間でした。

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# by sugisugi26 | 2018-07-25 23:16 | イベント | Comments(0)