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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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野口久光「追憶の映画ポスター展」

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梅雨があけて、夏全開の日差しの中、
西宮市の大谷美術館に行って来ました。
ここは毎年、夏の「ボローニャ国際絵本原画展」を
やってるのでそのころに行っているのですが、
それ以外の展示で行くのは初めてです。

今回初めて野口久光という人を知りましたが
こんな人がいたなんて・・・と言う感じ。
凄く良かったです。
ちなみに、94年に84歳ですでに亡くなられています。

戦前から東和の映画宣伝会社に勤めておられ、
その頃公開されたヨーロッパ映画のポスターの
イラストから、タイポグラフィーまでデザインされていた、
デザイナーさんです。昔の映画のポスターというのは
映画のワンシーンや出演者をイラストで入れ、
タイトルや出演者、キャッチコピーも手描きで、
独特の味わいがあって好きなのですが、
色んな無名のデザイナーさんが作成されてたのかと
勝手に思っていました。

30年代から東和で配給されたヨーロッパ映画はもちろん、
映画雑誌の表紙や、映画のパンフレット等、
多くの映画関連の媒体でイラストを描かれています。
戦時中は、勤めていた東和商事が閉鎖され、
上海の中華電影でお仕事されていて、李香蘭( 山口淑子)
とも親しくされていたとか。
そして戦後は再び東和映画で、亡くなられるまで
映画関係のデザインのお仕事をされていたそう。

写真もありましたが、オールバックでスーツをパリっと着こなして
スマートな感じのカッコいいおじさま。
昔のデザイナーさんは、職人っぽいところもあり、
とってもカッコいいのですが、この方もしかり。
音楽にも造詣が深く、ジャズの批評や、レコードジャケットの
デザインなどもされていて、
海外のミュージシャンとも親しかったそうです。

ポスターはどれも映画の雰囲気を伝えるに十分な
味のあるイラストと、タイトルの手描き書体が
時代の空気も醸し出していていい感じ。
ポスターを見て、映画への期待に胸躍らせた人達の気持ちが
分かる気がします。さすがに30〜40年代の映画は
見たことないものばかりでしたが、50〜60年代の映画は、
ジェラール・フィリップやオーソン・ウェルズ、
アラン・ドロンなどなど、おなじみの俳優さんや
見た事のある映画のポスターがあって、
とても楽しめました。

a0106409_23464046.jpgこれはフランスヌーベルバーグの名作と言われているフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」のポスターなんですが、この日本版ポスターを監督がいたく気に入って、直々に感謝状を野口さんに送ったそうです。そして、監督はこの原画をいつまでも大切にしてくれていて、その後に撮った映画の中のシーンにその原画を登場させてもいるそうで、なんていい話!デザイナー冥利につきるってもんでしょう。

映画のダイジェストや予告編の上映もあり、
どっぷりとクラシック映画の世界につかって楽しめました。
私はけっこう、昔のハリウッド映画やヨーロッパ映画も
好きなのです。俳優さん達のスターなオーラ、
輝きにあこがれるし、分かりやすく、
ロマンチックなストーリーも大好きだし。
そして、今も昔も1番好きな女優はマリリン・モンロー。
ビバ!クラシック!!
7月31日までです。
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by sugisugi26 | 2011-07-09 23:54 | アート | Comments(0)