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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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『コインロッカーの女』

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早いもんで2月も終わり。いよいよ暖かくなるのか・・・そして花粉。
気がめいる季節が巡ってきましたが・・・
またまたパンチのある韓国映画を見て来ました。
韓国公開時に、主演のキム・ヘス(右)のインパクトあるビジュアルを見て以来
気になっていた作品。
シネリーブルでの『未体験ゾーンの作品たち』と言う、海外での評価は高いものの
日本では未公開の作品を一挙公開するという映画祭での限定公開です。

地下鉄の10番のコインロッカーに捨てられていた赤ん坊がホームレスに拾われ、
イリョン(10)と呼ばれて育つが、
幼くしてキム・ヘス演じる女ボスが仕切る闇貸金業の一家に売られ、
人間らしさを封じて闇の世界で成長する。シビアな取り立ての日々の中、
ある日出会った取り立て相手の息子の優しさに惹かれ、
外の世界に希望を持ってしまったことから、悲劇が始まる。

舞台は仁川(インチョン)のチャイナタウン。
「母さん」と呼ばれ、冷酷に子供達を支配する女ボスを演じる
キム・ヘスの冷淡で肝が据わったカッコ良さに目が離せず。
年を重ねて好きになって来た女優さんです。
イリョンを演じるキム・ゴウンも、淡々と冷めた表情で
暴力的な世界で生きるしかない哀しさを漂わせてて良かったです。
そんな2人、血はつながってはいないけれど確かに親子だったという
感情が見える終盤はせつなかったです。

借金取り立てに、臓器・角膜売買、暴力が支配する闇社会ということで
見る前からどんな痛いシーンがあるのかドキドキして「力」が入りましたが
韓国映画らしい容赦のないシーンは多々あるものの、
人間ドラマでしっかり感情が揺さぶられる作品でした。
いや〜、面白かった!
個人的に、作品全体のトーンの中で、イリョンと彼の出会いのエピソードが
ちょっと浮いている気はしましたが・・・。
新人監督の今後にも期待です。

by sugisugi26 | 2016-02-27 23:56 | 韓国映画 | Comments(0)