人気ブログランキング | 話題のタグを見る

月光旅社 gekkosugi.exblog.jp

レトロでアジアでシネマな日々


by sugi

美しき『小林路子 菌類画の世界』

美しき『小林路子 菌類画の世界』_a0106409_11462054.jpg
3月25日まで開催されている、京都駅伊勢丹「えき」での
小林路子さんのきのこの絵の展示を見てきました。
この展示の情報で、初めて知った画家の方ですが
その絵を一目見て心惹かれてしまいました。
多少なりともきのこには興味もありましたので・・・。

きのこ関係の本の挿絵を描いた事をきっかけに
きのこの世界に魅了されてきのこを描く事にはまってしまわれたそう。
出会いって面白いですね。
解説によると、最終的に植物や菌類画の世界的コレクションを誇る英国のキュー王立植物園に
全作品が寄贈される予定になっているそうです。
そんな、外国に行ってしまうなんてもったいない・・・。
近くで見られていた方も連れの方とそんな話をされていました。

約150点の作品の展示という事ですごいボリュームで見応えたっぷり。
細部までじっくり見たくなってしまうほど緻密な美しさ。
主役のきのこはもちろん、そのきのこを美しく見せる様に描かれる
周りの枯葉や苔や植物も含めて、そのきのこが1番素敵に見えるビジュアルが
写し取られている様に見えました。
美しき『小林路子 菌類画の世界』_a0106409_11462078.jpg
見慣れた、カサと軸のオーソドックスなきのこだけでなく、
「なんでこんな形になったのか」と思う不思議な形をしたきのこや
「キツネノエフデ」や「キツネノタイマツ」など、名前も面白かったです。
リアルなきのこと、動物の可愛いイラストが一緒になった絵もファンタジックでよかったです。
きつねが「キツネノタイマツ」で空に虹を描いていたのが印象的。

ご自身による各作品につけられるコメントもツボで、
8日にあったというギャラリートークに行けば良かったと少し後悔。
これは図録があれば買うしかないと思っていたら、今回は作られていないとの事。
とてもとても残念でした。
また見られる機会があればぜひ行きたいと思います。

by sugisugi26 | 2018-03-25 12:18 | アート | Comments(0)