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月光旅社 gekkosugi.exblog.jp

レトロでアジアでシネマな日々


by sugi

93歳の理髪師

9日夜、帰宅してTVをつけたところ、報道ステーションで
コメンテーターの加藤千洋さんが北京を訪れ、オリンピックを前に、
なくなりゆく古き良き北京を取材する・・・というコーナーの
途中でした。見ていると、どんどん壊されていく横町、胡同(フートン)の
様子が映り、その中で出て来たのが、93才になる理髪師のチンさん。

髪の毛は真っ白なのですが、フサフサしていて、顔の艶もいいし、
12歳に仕事を始めた時から使っているという手動のバリカン
(電動はお年寄りにはよくないと、チンさんは語る)を手に髪を刈る手付き、
道具を持って胡同を歩く姿はとても90歳を越えているとは
思えない若々しさ!そしてとっても穏やかで、いい顔つきに釘付けで、
見ているだけでホッコリさせられました。

そしてチンさんの大事にしているというか、今の人に伝えたい言葉というのが
「足るを知る」という言葉。なんだかずっしり胸に響きました。
つつましくも、心豊かに生きたいものです。

・・・と頭では分かっていても、ついついバーゲンでの衝動買いは押さえられない
今日このごろ。トホホ・・・。

で、そのチンさんが出演している「胡同の理髪師」という映画が
もうすぐ公開されます。純粋なドキュメンタリーではないようですが
ドキュメンタリ−タッチの作品とのこと。
素敵なおじいちゃん、チンさんが本人として主演し、、
胡同に生きる人々の生活、下町の風情が垣間見られるようで楽しみです。
大阪は第七藝術劇場とシネマートで公開です。

その映画の告知は、先日見た映画「サラエボの花」のパンフレットの
次回上映ページに載っていたのですが、その「サラエボの花」が
これまた良い映画だったのです。
新聞で監督のインタビューを読んで見たくなったんですが、題材はボスニア戦争の傷跡を背負った、今を生きる親子の物語りで、題材は重いものの、映画自体はあまり悲惨さを直接には描かず希望の光が見える作品です。でも戦争中とは言え、人間ってこんなにも恐ろしいことを考え、行動してしまうのかと衝撃的でした。
まだまだ世界には知らないことがいっぱいです。
Commented by 比呂多庵 at 2008-01-15 12:36 x
こんにちは~。

「胡同の理髪師」、予告動画観ただけで泣いてしまいました・・・ヤバイ・・・。
消え行く古き良き時代の中国、グッと来ますよ・・・。

サラエボの花もすごく興味あります~。
ボスニアといえば、「no mans land」は観ましたか?
この映画は、これまで観た映画の中で1番か2番くらいに好きです。
とても演劇っぽい作りの作品なのに、戦争の本当の悲惨な部分を
ラストシーンでバシッと突きつけられます。すごい作品だと思います。
Commented by sugisugi26 at 2008-01-15 21:46
>比呂多庵さん
予告見られたんですね。ヤバイですか!?
古き良き中国に、チンさんの顔・姿でやられたって感じです。
番組の中で北京オリンピックについて聞かれて、
「(開催が)決まった時にはね、参加できるなんて
思ってなかったからね。こんなお祭りに。」って
言いながらのすごく嬉しそうな笑顔が印象的でした。

「no mans land」タイトルは聞いたことありますが未見です。
衝撃的な作品なのでしょうか。気になります。
「サラエボの花」もそうでしたが、そういう作品見ると
ハマッてしまって、2日くらい抜けだせなくなるんですよね〜。
Commented by べってぃ at 2008-01-17 00:09 x
sugiさん、初めてコメントします(ドキドキ)
その報道ステーション、見たかったです~!!
『胡同の理髪師』は一昨年のアジアフォーカスで観ましたが、観た後に
温かい気持ちになれる作品でした。
公開されたらまた観に行こうと思っています。
Commented by sugisugi26 at 2008-01-17 12:22
>べってぃさん
いらっしゃいませ〜!歓迎光臨!!
番組、途中からでしたが釘付けでした。
映画はすでに見られてたんですね。
そんな感想聞くとますます見たくなりました。
激動の時代を生きて来られてのあの笑顔の裏に
色んなドラマがあったんでしょうね〜。
by sugisugi26 | 2008-01-15 01:15 | 中国映画 | Comments(4)