老上海(オールドシャンハイ)な気分で
展示されていたのは清朝時代から中華民国の時代を経ての、1800年代後期〜1950年代までのチャイナ服です。それと京劇のカラフルな舞台衣装も少し。
一般的にチャイナ服というと身体にフィットしてスリットが深く入った、
ハデハデカラーに中華柄の緞子のお水系な服というイメージも強いですが、
元々のチャイナ服と言えば、身体にそれほどピッタリでもないですし、
柄も生地も様々で、特にチャイナ服の黄金期と呼ばれる1930〜40年代のモノは、柄もモダンでシルエットもやわらかく、とても上品で高度な職人の技術を感じることができます。今では復元不可能な技術もあるそうです。
映画や写真でしか見た事のないレトロなチャイナドレスですが、
初めて本物を目にして魅力が分かる気がしました。
レトロモダンな柄に、
脇に並ぶたくさんのチャイナボタン(今はファスナーが主流)、
ダブルのパイピングに、凝った作りの美しい飾りボタン。
スタンドカラーや袖の仕様も様々で、
シックなマダム風や、清楚なお嬢様や学生風、お手伝いさん風や
地味だけどこだわりのある文人風など、妄想世界も広がります。
レプリカでいいので、当時の「摩登女子(モダンガール)」風コスプレが
できたら楽しかったのにな〜なんて思ったり。
でも、サイズ的に難しい・・・か、絶対。
アンティークチャイナ服の魅力については、
老上海にお詳しい王華さんのサイト「Da Shanghai Tangguhao」で知ることができます。
清朝末期マニア(!!)な私としては、何としてでも行きたかったのですが、
体力的自信がなくて、なかなか思い踏めず、今回は断念しました。
うーん、いろいろ見ちゃうと、欲しくなりません?
しなやかなチャイナドレスもいいけど、清朝女中風な長袍を
普段着にしたいというのが、昔からの憧れだったりします。
行って来ましたとも!
こんなマニアックな展示、そうそう見る機会ありませんからね。
本文でサイトを紹介した王華さんも
東京からわざわざ足を運ばれたようですし・・・。
実物を見るとか〜な〜り、欲しく、着たくなっちゃいました!
でも今回は清朝末期モノは数着で、
メインは30年代〜40年代という、
まさに老上海な摩登女子(モダンガール)ワールドでした。
当時の細やかな縫製技術とセンスにやられました!
「清朝女中風な長袍」・・・絶対お似合いだと思います!