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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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カテゴリ:韓国映画( 50 )

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8月に入りましたね。
毎日異様な暑さが続いていますが、皆さまご無事でしょうか。
こんな暑さの日は、涼しい映画館にこもって映画を楽しむのに限ります。
夏の映画館は最高!

楽しみにしていた『工作』行ってきました。
昨年秋の、韓国文化院主催の大阪韓国映画祭は
この映画の主演、ファン・ジョンミン特集で、
丁度『大鐘賞映画祭』で主演男優賞をとったタイミングでもあり、
内容をチェックしたりしていたので、公開を心待ちにしていました。
それほどのファン・ジョンミン好きではありませんが、
出演作にハズレはない印象で、出演作は注目してしまいますね。

今回も、複雑な登場人物がそれぞれ丁寧に描かれて
物語も緻密で厚みがあって、完成度の高い作品だと思いました。
リアルだけど、娯楽作品としてのポイントは抑えつつ、
感情を煽りすぎずでバランスの良さを感じました。

「黒金星(ブラックヴィーナス)と呼ばれた
実在の韓国工作員をモデルとしたフィクション」とされているので、
どこまでが本当なのかは分かりませんが、
かなり近い事はあったようで、
「もしかして・・・」と思わせるリアリティがありました。

1992年、北朝鮮の核開発が噂される中、真相を確かめるべく、
ファン・ジョンミン演じる、韓国の元将校で工作員となったパク・ソギョンが
北への潜入を命じられるが、まずは北京で実業家として工作活動をしながら
パイプになる、北朝鮮の対外交渉の責任者リ所長とつながり、
慎重に北朝鮮潜入の足がかりをつけていく。
韓国側と北朝鮮側、それぞれに裏の裏を読みながら、疑いを持ちながらも
一歩一歩近づき、信頼の様なものが出来上がっていく様子が
ハラハラとスリリングでもあり、ドラマチックでした。
パクとリ所長の事業が実を結びそうなところで、
1997年の韓国大統領選の、与党と野党の攻防に
韓国安全企画部の北朝鮮への水面下での働きかけなどがからみ、
複雑な国家間の思惑に巻き込まれていく2人。

当時の朝鮮半島の状況がわかっていないと、
ついていくのが難しいところもあり、アワアワしましたが、
派手なアクションはなく、言葉のやりとりや情報での頭脳・心理戦は
目が離せない展開で見応えがありました。
パクとリ所長の、同じ志を持つ者同士の友情に
最後は結局個人の人間性と心なんだな〜としみじみ感動。

ファン・ジョンミンはもちろん、リ所長を演じたイ・ソンミン、
北のチームの課長を演じた『神と共に』でも好演していたチュ・ジフンも
良かったです。
よく考えたら、黒金星が北京で暗躍していた時代には
私も仕事関連で北京に行った事があったと気づきました。
急によりリアルに、そんな昔の話ではないんだと実感・・・。

by sugisugi26 | 2019-08-03 16:40 | 韓国映画 | Comments(0)
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第一章がとても面白かった『神と共に』。
『第二章:因と縁』を見てきました。
今回も梅田のステーションシネマのレディースデー。
年齢層高めレディース(私も含め)で賑わっていました。

ところで、今回知ったのですが
ひざ掛けの貸し出しサービスがなくなって、販売になっていました。
私は寒さに強いので、借りることはありませんが、
女性は借りている人も多いようでしたので、
映画代は上がるのに・・・とサービス低下に納得いかず。
「衛生的な問題」との事でしたが。

さて映画の話。
第一章はチャ・テヒョン演じる、人の良さそうな消防士ジャホンが殉死し
そこに3人の冥界からの使者がついて、生まれ変われるかどうかの
裁判を受けながら人生を振り返るというのがメインのストーリーでしたが、
今回は、その3人の使者が失った過去からの因縁が明らかにされます。
それに関わってくるのが、下界のある貧しい家族と元使者でその家を守る神様。
その神を演じるのが最近人気で出演作も続々公開されているマ・ドンソクで
なかなか味があって人間くさい神様を演じていて良かったです。

今回もクールでカッコいいハ・ジョンウ、
そして1000年前のストーリーがさらに男前に見せるチュ・ジフン、
やっぱり愛らしいキム・ヒャンギの3人が演じる冥界の使者の
過去のドラマはしっかり、よくできていて、
現在につながる因縁も泣けるものがあったのですが、
それだけに冥界の存在と描き方がざっくりしている感じがしました。
第一章にあったテンポもなくなった感じで、少し残念でした。
濃い人間ドラマのおかげで最後まで楽しめますが
SFファンタジーとしては少し弱くなった感は否めません。

それぞれのキャラクターを楽しむ事に徹するのが正解かも。
そこは見応えありました。
それぞれがキャラ立ちしていて良かったですし。
ヘウォンメクを演じたチュ・ジフンは次に見ようと思っている
ファン・ジョンミン主演の『工作』にも出演しているので楽しみです。

by sugisugi26 | 2019-07-19 18:51 | 韓国映画 | Comments(0)
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気になっていた韓国映画『神と共に 第一章:罪と罰』を見てきました。
原作は韓国のウェブコミック。
チラシや予告の印象は、いかにも漫画的な、
CGを多用したアクションファンタジー作品と言う感じですが、
実際見てみると、韓国映画ならではな人間ドラマの比重が高かったです。
そういう部分が韓国でヒットした要因でしょうか。

正直言って、CGの完成度はいまひとつと感じる部分がありましたが
見せ方の面白さと丁寧なドラマ部分が補えてるかと思いました。
善意の消防士ジャホンの真実の姿が徐々に明らかになってきたり、
意外にジャホンの弟の存在が重要だったり、予想外の展開に引き込まれました。
CGのレベルが高くてもゲーム画面の様な映像ばかりでも飽きますし、
やっぱり重要なのは内容ですね。

亡くなった人間が3人の使者にサポートされ、
49日の間にあの世での7つの裁判をクリアし、
最後にまた下界に生まれ変わるまでを描いていて、
あの世の景色や地獄の様子がCGで表現されており、
アクションは、アクセント程度と言う感じでしょうか。
3人の使者は49人を転生させることができると
自分達も生まれ変わることができるので親身・・・というか
必死に担当の使者を守ろうとするのですが・・・。

今回殉職した消防士ジャホンをチェ・テヒョン、
3人の使者のリーダーをハ・ジョンウ、その他イ・ジョンジェやオ・ダルスなど
出演者もすごく豪華で贅沢。
中でもハ・ジョンウ、めちゃカッコ良かったです!!
そして、女性使者を演じたキム・ヒャンギがとてもキュートでした。癒しキャラ。
突っ込みどころもありますが、娯楽作品として十分楽しめました!
第一章はとりあえず完結しましたが、
大きな話の流れでは二章に続く部分もあるので楽しみです。
二章には、人気のマ・ドンソクが新たな出演者です。

by sugisugi26 | 2019-06-06 17:37 | 韓国映画 | Comments(0)
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癒し系韓国映画『リトルフォレスト 春夏秋冬』を見てきました。
これは日本の五十嵐大介さんの漫画が原作で、
日本でも2部作で映画が作られてたようですが、私はどちらも未見。
今作は舞台を韓国に置き換えての韓国版リメイク作品です。

ソウルの大学に通い、教員を目指していたが試験に落ち、
付き合っていた恋人との関係もうまくいかず、
都会生活に行き詰まりを感じて故郷に戻って来たヘウォン。
近くにお店もないような田舎の一軒家で、
四季の移ろいと自然を感じ、野菜を育てたり、手作りの食事を楽しみながら
過去の自分と向き合い、
ヘウォンが大学に入る前に家を出て行った母を想いながら、
見失いかけていた自分を取り戻していく物語。

特に大きな出来事は起こらないけれど、田舎生活や
友人達や周辺の人たちとの絆などが丁寧に描かれていて
心地よい時間を楽しめる作品でした。
都会に疲れ、田舎で癒されると言う、よくあるテーマではありますが
とにかく田舎の風景が美しいし、ヘウォンが作る料理が美味しそうで。
韓国らしい蒸餅や、トッポッキや・・・マッコリまで手作り。
こんな生活をしばらくすると癒されるのも分かる・・・と言う感じでした。
ヘウォンのお家も、センスが良くて可愛らしい韓屋。
憧れのスローライフ韓国版でしょうか。

もちろん、田舎のいいことばかりではなく、生活感溢れるシーンや
自然の厳しさや、人間関係のめんどくささなどもさらりと描かれています。
都会での会社員生活に嫌気がさして実家に戻り、農家を手伝っているジェハや
地元の銀行に勤めながらも、いつか都会行くことを夢見ているウンスク。
地に足つけて生きている友人達との関係も、ヘウォンに刺激を与えてくれます。

主人公ヘウォンを演じているのは『お嬢さん』でデビューし、
『1987、ある闘いの真実』にも出ていたキム・テリなんですが、
とてもナチュラルで可愛らしく、ぴったりな役柄でした。
そして回想シーンに出てくるヘウォンの母親を演じているのはムン・ソリで、
これがまた少し個性的で、甘いだけではない独特の娘への愛情を注ぐ姿が
印象的で良かったです。
このお母さんの事をもう少し描いて欲しかったな〜と気になってしまいました。

たまにはこんな風に、いろんな事から距離をおいて、
規則正しい生活をして、自然にふれて、リセットする時間は大切ですね。
きっちりした食事を美味しく食べる事は、
頭と心を正常に動かすためにもすごく大事だと実感しました。

by sugisugi26 | 2019-05-23 11:37 | 韓国映画 | Comments(0)
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1週間前のことになってしまいましたが・・・
予告しておりました梅田グランフロント、ナレッジシアターでの
『大阪韓国映画祭』に行ってきました。

が、悲しくも目玉だったファン・ジョンミンのトークショーは
ハズレてしまい、がっくり。
まぁ、それでも今回の特集上映で未見だった1本
『ヒマラヤ』は当たったので、映画は楽しめましたし、
現場の熱気は感じることができました。
多分、今回は彼への愛が足りなかったのでしょう。
噂によると350ほどの定員に対して5000人の応募があったとか。すごっ!!
ネットにUPされていた画像を見たら、スーツ姿でシュッとした感じでした。
豪快な投げキッスをしてはりました。

17日ファン・ジョンミン特集当日行ってみると
ファンからのお花が届いていました。
本当に来られるんですね〜。
当たった人羨ましい・・・。
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さて気を取り直して『ヒマラヤ』鑑賞です。
整理番号が200番台だったので、のんびり呼ばれるのを待ちました。
1人だったので、真ん中左よりの見やすい場所に座れました。
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数年前の公開時は気になりつつも、それほど興味は湧いていなかったのですが、
めっちゃ良かったです。笑いもありつつ、人間ドラマがよくできているので
登山にそれほど興味はなくても十分感情移入できてグッときました。

ファン・ジョンミン演じる有名登山家オムは、足の怪我の悪化で引退後、
仲の良かった後輩ムテクがエベレストで下山中に遭難死した事をうけ、
まだエベレストに残されているムテクの遺体を収容し、つれ戻すために
再び山に登る事を決意する。
その思いに、以前の登山仲間も賛同し協力してくれる事になるが
天候の悪化などの過酷な状況の中で、様々な人間模様と葛藤が生まれる・・・。

過酷な登山シーンの迫力ある映像も良かったですし、
登山家として、隊長として能力があるオムも、
夫や父としては難ありだったり、自分本意なワンマンな部分も多少あって
隊員が不満を感じていたりで、リアルな人間くささがあるのが好感が持てました。
それも鼻につきすぎず、いいバランスで描かれていて、
ラストシーンの感動につながりました。
ファン・ジョンミンの演じた中でも、かなり好きな役でした。

翌18日、ロビーには前日のファン・ジョンミンのサインがありました。
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この日は『辺山(ピョンサン)』鑑賞。
これはファン・ジョンミン作品ではなく、今年夏に韓国で公開された作品です。
嫌な思い出の多い故郷「辺山」からソウルに出てきて
ラッパーを目指して、オーディション番組に何度もチャレンジするハクスだが
ある日元同級生から父が倒れたとの連絡が入り、
渋々ながら数年ぶりに故郷に戻り、病院で長年仲違いしているヤクザの父と再会する。
結局父の病状は心配するほどのものではなかった様だったが、
学生時代の同級生や知り合いにも再会する事で、過去の出来事を思い出し
向き合って、決着をつける事になる。
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特に実家から出てきた経験がある人(私も)には、
共感できるだろうエピソードもあったり、
少し時間的に長いと感じる部分もありましたが、楽しめる青春映画でした。
主演のハシクを演じたパク・ジョンミンは、
本当にラッパーかと思うくらいラップシーンはカッコ良かったです。
普段はなんだかたよりない感じのダメ感漂うハシクなので
ギャップがあって魅力的でした。
エンドロールでの出演者達のちょっとダサいダンスも微笑ましくて楽しかったです。

今年はトークショーはハズしましたが、それでも映画は楽しませていただきました。
来年の開催も期待しています!
映画祭の様子がUPされています。コチラ



by sugisugi26 | 2018-11-25 23:07 | 韓国映画 | Comments(0)
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今年も11月16・17・18日にグランフロント大阪のナレッジシアターで開催されます。
こちらではお馴染み、
映画上映はもちろん豪華なゲストのトークショーも無料で楽しめる、
大阪韓国文化院主催の太っ腹イベントです。
昨年の映画祭のレポートはこちら

今年のゲストは演技派、ファン・ジョンミン。
めっちゃファン!っていうほどではないものの、
出演作は結構見ていますし、毎回存在感のある演技を見せてくれる
ベテラン俳優さんです。
最近も韓国の『大鐘賞映画祭』で最新作『工作』で主演男優賞を受賞された様です。
(ちなみに監督賞は『1987、ある闘いの真実』!)
当日はそんな最新作のお話も聞けるのでしょうか。楽しみです!
行けます様に。
上映作品は『ヒマラヤ地上8,000メートルの絆』『新しき世界』『ベテラン』の3本です。

11月7日まで絶賛参加申し込み受付中です。
応募者多数の場合は抽選になります。
ファン・ジョンミン作品以外の上映もあります。

by sugisugi26 | 2018-10-28 22:02 | 韓国映画 | Comments(0)
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気付くと1日1回の上映になっており、急いで見に行ってきました。
内容が内容だけに、ずっしり重い作品だと想像しましたが、
キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソル・ギョング、ユ・ヘジンなど
演技派の揃った豪華なキャスト、これは見ないとダメでしょう。

軍事独裁政権の最中、ソウル大学の学生が取り締まり中に拷問で死亡し、
政府は躍起になってその事実を隠蔽しようとする。
簡単に国民を欺く事ができると思っていたが、
それに異を唱え、真実を突き止め、
国家の闇を炙り出そうと必死に闘い抵抗する人々の、始めは小さかったその動きが、
やがて民主化への動きに大きくつながっていく様子が
骨太に、ドラマチックに描き出されていく。

ショッキングな実話がベースになっていますが、
それに頼り切らず、小さなきっかけから人々の諦めない気持ちや優しさ、憤りが
国としての動きにつながる様子がスリリングかつ、丁寧な人間ドラマの積み重ねで
描かれており胸に強く響きました。
国家レベルの大きな動きを追いながらも、
すぐそばにある市民レベルのドラマも同時進行させ、
最後にはそれらが1つに繋がっていくという描き方が
娯楽作品としても見応えのあるものにしていたと思います。

ハ・ジウォン演じる上に媚びない検事をはじめ、真実を追い求める報道関係者達や
刑務所の看守達など、自分の正義感やプロ意識を持って立ち向かう男達がカッコ良かったです。
そして敵対する国家側の警察の責任者を演じるキム・ユンソクも
額を広くしたおっさんヘアもきまって、脱北者であり韓国政府のために任務を遂行し
最後には切り捨てられる男の悲哀を渋く演じていてさすがという感じでした。
結局どちら側にいる人間も、国家という大きな壁の前では切り捨てられる可能性があるんだと
悲しくなりました。

この出来事がほんの31年前の出来事だという事と、
私自身、十分大人でしたが、当時隣の国でこんな事が起こり、
この様な社会情勢だったという事を知らなかったのにショックを受けました。
自分は今の日本でこの様な事があっても、声をあげていけるのか、
様々な思いが浮かんでしばらくは抜けられなかったです。
今の、自由がある平穏な生活のありがたさを痛感。



by sugisugi26 | 2018-10-27 12:30 | 韓国映画 | Comments(0)
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ちょっと他でバタバタしており、しばらく書き込みしない内に
9月も半分過ぎてしまいました。早い!!
映画もアジア映画含め見ていたのですが、ご紹介できずにいました。
時間がたった話もありますが、備忘録的に書き留めたいと思います。

久しぶりに大阪は中崎町にある韓国文化院での韓国映画上映会に行ってきました。
毎回テーマに沿った作品を、無料で上映されています。
事前申し込みが必要ですが、相変わらずの太っ腹イベントです。
私が随分前に行った時は、日本語字幕なしの作品を上映されていましたが、
今は日本語字幕有りです。嬉しい!
時間があったので、上映前に文化院の図書室で
韓国の映画雑誌なんかを眺めることができました。

今期のテーマはウェブトゥーンという韓国で人気のウェブのデジタルコミックが原作の作品を
上映されています。8月の上映は『純情漫画」。
普段の生活の中で、ふと出会った男女2組のラブストーリーです。
メインはユ・ジテ演じる30過ぎた公務員と同じ団地に住む今時女子高生との
年の差カップルのふわふわしたやりとり。
並行してジテくん演じる公務員の後輩と年上の少し影のある女性との
ストーリーも展開。

何気ない生活の中にも、面白い出会いがあり、色んな思いを抱えた人が生きているって
感じのテーマでしょうか。
ナチュラル感あるテイストや、特に大きな事件も起こらないこんな作品も好きですが
ちょっとストーリーやキャラクターが浅い感じでしたね。
少女漫画チックで終わってるかな。まあ、原作はコミックですが。
久しぶりに見たユ・ジテくんは草食系で癒されましたけど。
生活感のある日常の雰囲気は良かったです。

by sugisugi26 | 2018-09-17 18:27 | 韓国映画 | Comments(0)
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気づけば6月も早中旬。久しぶりのブログUPですが、
今月は見たい映画が目白押し。アジア系も充実しています。

見てから少し時間がたちましたが、楽しみにしていた大好きなソルさん、
ソル・ギョング主演の話題作『名もなき野良犬の輪舞』。
このチラシ、かっこいいビジュアルがお気に入りです。
昨年の韓国『大鐘賞』でソルさんは主演男優賞受賞!
まだまだアグレッシブに走り続けていて、素晴らしい!
かたや『青龍映画賞』ではガンちゃん、ソン・ガンホが主演男優賞を受賞していましたし、
この2人、同じ世代でずっと第一線で活躍しているってすごい事ですね。

ソルさん演じる、薬の売人をしていたジェホと、
刑務所で出会った強気な若者ヒョンス。
裏切ったり裏切られたりな世界で、ある事をきっかけに接近する2人。
出所後は組んで大きな事をやろうと約束し、
ジェホは自分のいる組織にジェホを招き入れる。
2人は組織の中で存在感を増していくが、疎ましく見つめる影が見え隠れし、
そんな組織を壊滅させようとする警察も加わり、
それぞれの真実と嘘、裏切りと信頼が2人の心を揺さぶっていく。

韓国らしい黒社会ものではありますが、それだけではない展開で新鮮さもあり
楽しめました。やっぱりか・・・のイタいシーンもありですが。
全編緊張感で息をのみながら見てました。
ヒョンスを演じていたのは、ガンちゃんの『弁護人』で
思想犯で捕まる若者役で出ていたイム・シワン。
キレイな顔・・・だけでなく、複雑な役うまかったです。
ソルさんはさすがの安定感で、悲しい影のある、
こんな風にしか生きられない破滅的な男を印象的に演じていました。

惜しいのは、もう一押し、人間関係を深く描いて欲しかったかなという部分。
ボスの甥との絆や過去などももっと描かれていれば、
ジェホの人間性にもう少し厚みが出て、ラストがも〜っと胸に響いたかも。
描き方のクールさや、タイトル画面とエンディングを対比させたりといった
スタイリッシュな映像などはカッコ良かったです。
しかし結局、1番エグいのは・・・と言う、やるせない思い。

by sugisugi26 | 2018-06-15 23:23 | 韓国映画 | Comments(0)

『タクシー運転手』

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楽しみにしていたガンちゃん、ソン・ガンホの新作『タクシー運転手』を見てきました。
韓国では長年触れるのをタブーとされてきたという「光州事件」がテーマになっています。
「光州事件」と言えば、私はソル・ギョング主演の『ペパーミントキャンディー』で
初めて認識したのですが、軍が武力を持たない自国の市民に発砲し多数の死傷者を出したという
悲劇的な出来事で、考えるだけで気が重くなる事件なのですが、
その当時の光州と市民の様子、韓国国内でも情報が制限されていた中で
真実を伝えようとしたドイツ人ジャーナリストと彼を光州まで運んだタクシー運転手の
実話を元にした作品です。

悲惨な事件と、ポスターにあるような笑顔のガンちゃんがどの様に関わっていくのか
とても興味がありました。
重いテーマを扱いながらも、最後に問われるのは個人の優しさや正義感・使命感であり、
微力であっても少しの事が何かを変える可能性があるんだと
思わせてくれるところに希望が持てる、見応えのある作品でした。
社会問題を扱いながらもユーモア溢れる人間ドラマもからめて
娯楽映画として成立させているのがうまいところです。

日々のデモや、デモに関わる学生達に、どちらかと言えば反感を持ち、
日々食べていくのに必死で、ある意味自分本位でこずるい所もある、
ガンちゃん演じるタクシー運転手のマンソプでしたが、
高額の報酬目当てでドイツ人ジャーナリストを光州まで乗せたことで、
自国の現状を目の当たりにし、自分の周りの人々・家族を守る為にやるべき事に気づきます。
そんな心境の変化と人間力の大切さを、『弁護人』でも感動しましたが、
丁寧な演技で説得力たっぷりに見せてくれます。さすが!

名バイプレーヤーの(友人とは「アナゴくん」と呼んでいる)ユ・ヘジンもいい味出しまくりで、
ガンちゃんとのコンビネーションも良かったです。
意外でしたが初の共演だったんですね。
本当に素朴で人情味があって優しい、そんな普通の一般市民に
こんな事をするなんて信じられないと言う、マンソプの困惑が痛いほど伝わってきました。
きっと実在の運転手も、普通の人間として、当然の事をしただけであって
特別なすごい事をしたのではないという思いもあって
表に出て来なかったのではないかと感じました。

1980年と言えば、ついこないだです。
今は一見日本と変わらない様に見える韓国ですが
この様な歴史を見ると、はっきりとした違いがあるという事を認識します。

by sugisugi26 | 2018-05-13 11:41 | 韓国映画 | Comments(0)