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レトロでアジアでシネマな日々


by sugi
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お盆中、滋賀県の佐川美術館で開催中の田中一村展に行ってきました。
お恥ずかしながら、今回友人から誘われて初めて知った日本画家。
日本画と言うにはとてもモダンで、グラフィカルな構図と鮮やかな色彩の
絵に引き込まれました。
それもしっかりとした日本画(南画)のベースがあるからこその独自の画風。
どの作品も花や鳥が生き生きとしてとても美しかったです。

南の島の自然と景色に惚れ込み、50歳にして千葉から奄美大島に移り住み、
さらに独自性を極めた作品を描きます。それも染色工として働きながら。
島での作品はどれも若々しく、好奇心に満ちた視線を感じました。
広い空間で展示された襖絵の展示も迫力がありました。
作品も人も含め、カッコ良かったです。
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この日も「当然35度以上よねー」と言うような激しい日差しの猛暑日。
琵琶湖は近くとも涼しさは感じず。
オープン以来久しぶりに行った佐川美術館でしたが、
今回の展示は開館20周年記念展とのこと。
まだまだ新しい美術館だと思っていたのにもう20年ですか。
時の早さに、一瞬ひんやり・・・。
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お盆中とは言え、思った以上に混雑していてびっくり。
でも騒々しさはなく、落ち着いて鑑賞できる美術館です。



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by sugisugi26 | 2018-08-20 22:55 | アート | Comments(0)
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九条のシネ・ヌーヴォで17日まで開催中。
ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンにツァイ・ミンリャンにウェイ・ダーションなど
おなじみの台湾の監督の作品が上映されていますが
今回はアン・リー監督の台湾時代の名作、父三部作の上映に目が行きました。
『ウェディング・バンケット』『恋人たちの食卓』そして『推手』。
未だ未見の『推手』は残念ながら時間が合わず断念。

後の2本は土曜日の夜に続けての上映だったので
アン・リー好きな友人と行ってきました。
まずは『ウェディングバンケット』。これは昔、よく知らずに、
友人たちとのビデオ上映会で見たら思いの外良かったと言う思い出があり、
今回初のスクリーンでの鑑賞です。93年公開。

台湾にいる両親にゲイであることを隠しながら、
ニューヨークでパートナーのサイモンと同居しているウェイトン。
事情を知らない母は1日も早い結婚を望み、父も孫を楽しみにしている。
そんな時、グリーンカード(永住権)が欲しい女友達のウェイウェイと
両親を安心させたいウェイトンが偽装結婚すればいいのではと言う
サイモンの思いつきから、ウェイトンは気が進まないながらも実行する事に。

そのため、急遽台湾のウェイトンの両親がしばらく一緒に滞在する事になり
地味にしようとしていた結婚式も、台湾式の超豪華版になり、
あるアクシデントから、うまくいくかに思えた人間関係が
危うくなっていく。この家族達はどうなるのか。
笑いもありつつ、それぞれが持つ想いや優しさに
心動かされる、素敵な家族の物語です。

細かなところはだいぶ忘れていましたが、上質の人間ドラマと言う点では
間違いなかったです。
特に息子の結婚を喜び祝福する両親の想いがひしひしと伝わり涙。
父三部作に父親役で出演しているラン・シャンの味のあるお父さんがいい!
父の息子を思う大きな心に感動します。
そしてパートナーのサイモンもウェイトンへの愛情を感じられて素敵です。
人と人との結びつき、想いやりの心に、ラストもじんわり胸にきます。
しっかし、大騒ぎの披露宴はかなりびっくりする部分がありますが、
みんなの嬉しそうな祝福っぷりが面白いです。

そして『恋人たちの食卓』。公開当時に劇場で見ました。95年公開。
これは本当、お腹空かせていくとえらい目にあいます。美味しそうすぎて。
またもラン・シャン演じる、一流ホテルの料理長をしている父と、
同居する3姉妹とのふれあいとすれ違い、成長と旅立ちを描く家族ドラマです。
日曜日の夜は、父が作る、食べられないくらいのご馳走を囲んで
家族全員が食事をするのが決まりとなっていて、今日も朝から台所で黙々と
料理を作りまくる父。しかし、娘たちの心はいつの頃からかすれ違いがちに。

父が許容量を超えた量のご馳走を作っていることを見ても
それをややうんざりと見ている3姉妹の様子からも
何かこの家族のバランスの悪さを感じてしまいます。
それぞれに悩みを抱えながらも、心配させまいとする気遣いもあってか
表に出さない家族。しかし、それも少しずつ変化の時を迎えており、
3姉妹と、老いを感じ出した父の未来はどうなるのか。

年頃の娘と、不器用な父親と言う、難しい関係性と心のあり方を
リアルに、かつ丁寧に描き、でも深刻になりすぎず
時にユーモラスに、思いもよらない展開で楽しませてくれる作品です。
そしてやっぱり最後に残るのは心地のいい優しさと感動です。

舞台となる、家族が住んでいる平屋のレトロな家がとても素敵で
いい感じに物語を盛り上げていました。
キャリアウーマンな次女を演じるン・シンリンも久しぶりに見ましたが
やっぱり美しい。
この家族以外も、印象的な人物ばかりで物語に厚みがありました。
この時代からアン・リーの人間ドラマはスキがない感じですね。
好きな作品だな〜と再認識した夜でした。
2本ともですが、食卓を囲むシーンってそれぞれの役柄が見えると言うか、いいですね。




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by sugisugi26 | 2018-08-13 23:49 | 台湾映画 | Comments(0)
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またまた阪急百貨店でのイベントです。
アジアフェアと同じ階の別フロアでやっていた、ルイ・ヴィトンの入場無料の展示。
私の生活には全く無縁なブランドですが、好き嫌いは別にして、
長きにわたり、技術やセンスをつなぎながら進化を続け、
今も一流の物作りを続けているブランドとしての姿勢には興味があります。
特に、もともとは船旅用のトランクから始まり、常に「旅」がベースになり
物作りをしてきたと言う背景も、他のファッションブランドと違った
魅力を感じます。

その160年以上にわたるストーリーをたどる展示です。
船、汽車、車、飛行機と、旅のスタイルの変化に合わせて創意工夫を重ねて
物を作ってきた歴史。
そしてそのパーツやスピリットが今の商品にも形を変えて生かされているという事を
分かりやすく、ハイセンスでカッコよく見せてくれます。
まだまだ今よりも特別で憧れだった、
往年の旅に思いを馳せる事ができる、心ときめく展示でした。
フランスから職人の方も来られていて、
バッグの持ち手を縫うデモンストレーションをされていました。
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創業間もない当時の頑丈でゴツい、船旅用の衣装トランク始め、
時代を感じさせる昔のトランクも色々展示されていて良かったのですが
1番私の目を引いたのは、懐かしのホテルラベル。
コレは憧れの横浜、ニューグランドホテル。
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創業者ルイ・ヴィトンの孫のガストン・ルイ・ヴィトンは、3000点以上のホテルラベルを
収集したコレクターだったそうです。
今回展示されているものもノスタルジーを感じる素敵なデザインばかり。
日本のは、いかにも東洋的でエキゾチックなものが多いですね。
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出口ではオリジナルのポストカードもいただけ、なかなか太っ腹でした、ヴィトンさん。
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関連ショップとして、ルイ・ヴィトンの旅がテーマのショップがあって
そちらもなかなか魅力的でした。
初めて知りましたが、オリジナルの書籍も出しているんですね。

気になったのは都市を著名な写真家の写真で綴ったフォトブック「ファッション・アイ」。
特に『SHANGHAI』は香港のフォトグラファー、
ウォン・カーウァイ作品のスチールでも知られるウイン・シャが担当していて、
俳優のチャン・チェンやスー・チーのショットもあり、レトロ上海イメージで素敵。欲しい!!

そしてガストン・ルイ・ヴィトンのホテルラベルコレクションの『世界を巡る旅』
百科事典の様で、中も外も凝った装丁が素敵。じっくり見まくりました。
こういうの見るだけでも、豊かな気分になりますね。
旅心がたっぷり刺激されました。


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by sugisugi26 | 2018-08-01 00:14 | イベント | Comments(0)