大阪本町にある、綿業会館見学会の続きです。
部屋によって、様式、雰囲気がガラッと変わるのがとても贅沢。
建築様式については詳しくはありませんが、
そんな私でも違いははっきりと分かります。
特別室を通ってやって来たのは会議室。
これまでの部屋に比べると、装飾が抑えられて落ち着いた雰囲気です。
床石にはアンモナイトの化石が入っていました。
入り口の扉の上にある大理石の時計が印象的。
一定の時間になると長針が動くとのことで、みんなで動く長針を見守りました。
照明も素敵。
クラシックな布張りの椅子。
落ち着いて話し合いができそうな空間ですね。
特徴的な螺旋階段を降りて、地下にあるグリルへ。
着物を着た参加者の方もいらっしゃいました。
この螺旋階段ですが「ドラマ『名建築で昼食を』では村野藤吾氏の設計と解説されていましたがあれは間違いでした」との訂正がありました。藤の装飾や優美なカーブ、繊細なデザイン。このグリルは会員と同伴者専用のレストランです。
この日、平日限定で使用できるチケットをいただいたのですが
それを使えばここで食事ができるようです。
ブルー系のモザイク模様が美しい、存在感のあるタイルの壁。
一見シンプルに見える壁にも石が埋め込まれていたりします。
豪華な1階の会員専用の食堂が見られなかったのは残念でしたがイベント中のジャズ演奏の音が心地よく響いて、いい演出になっていました。また見学の機会があれば・・・ということで、今回の見学会は約1時間で終了。
長い時を超えて、ほぼ当時の姿と空気感を今に伝えてくれる綿業会館。
想像以上の素晴らしい空間でした。
保存し続けていくのも大変な事だとは思いますが、
長く存在し続けて欲しいと思いました。
建物の前の通りには本物のガス灯があるのですが
(本当にガスで灯っているとは知りませんでした)、
ガス代の高騰のため、今実際に火が灯るのは一部だそうです。
せめてそれらは灯り続けますように。